今日の渦 其の458 (湘南獅龍軒@江ノ島)2012/07/22 01:01:00

此の日に限り、江ノ島の東浜で開業する渦の特別店、「湘南獅龍軒」。 俳優の中村獅童さんとのコラボレーションと伺った。 だが、当初と日程が変更に為って、滅多に無い休日仕事と重なって仕舞った。 諦めてオフィスでツイッターの実況を眺めて居ると、生憎の天気、其れも低い気温で浜に人が居ないとの事。 あんなに気合を入れて頑張って居た芳実オーナーやスタッフ、常連諸兄の顔が浮かぶ。 よし! 行こう、と決めて、「甥っ子が新しく店を開いてねぇ…」と噸でも無い嘘を吐いて、オフィスから脱走。 不測の事態には、携帯電話と云う文明の利器が頼りだ。 18時と遅く迄「湘南獅龍軒」が開いて居るのも幸いして、30分の余裕を以て片瀬江ノ島駅に降り立つ。 途中で擦れ違った常連さんに場所を伺い、砂浜に… ビジネスバッグに革靴、ネクタイをして居ないだけマシと云う物だ。

今日の渦 其の458 (湘南獅龍軒@江ノ島)-5
「湘南獅龍麺」 早速、伝説に為るで有ろう奇跡の一杯を常連の皆さんの間で頂く。 如何にも芳実オーナーらしい綺麗なスープ。 容器が発砲スチロール製なのは仕方が無いが、其の白さが透明感を強調して居る。 味わいは端麗でジェントルな味わいは、渦らしい醤油。 貝風味だ… 湘南の海の浅蜊と蛤を不断に使ったとの事。 W貝スープなので、あの独特な貝汁のテイストが確り出て居る。 でも、渋みや刳みはちゃんと抑えられて居て、飽く迄クリアな味わいが維持されて居る。 こう云う巧みさが彼の持ち味だ。 白子(シラス)の団子が二つ。 半片(ハンペン)と鶏挽肉で形を整えたそうだが、フワフワの喰感と白子の味わいが、貝のスープにピッタリ来る。 此は美味ぃ。 チャーシューも本鵠沼で出して居るのとは違うタイプで、古きを訪ねた新しさを醸すが、少し残した甘さが憎い。 全てが此のスープとの組み合わせとして、計算されて居る。 そして、麺。 凄いモチモチの麺。 みっしりと細かい粒子が詰まった喰感。 そして密度感覚とは異なる撓やかさ… 風味も満点。 ナンだい此の麺は?? 湘南小麦… 寡聞にして知らないのだが、貴重な地元の小麦だそうだ。 今回のコンセプトは、「湘南醤油味」だそうで、地元の素材に拘った。 此の素材に、仕込み、長い準備期間、そして味を考えれば、4桁の舌代も止無を得まい。(関係社も多そうだし、ね) 肌寒くすら感じる此の曇り空が何とも恨めしい。

フォトを何枚か撮った。
今日の渦 其の458 (湘南獅龍軒@江ノ島)-1

今日の渦 其の458 (湘南獅龍軒@江ノ島)-2
看板

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全景

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浜ガールも…

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渦のスタッフ、可愛い二人 (16:9で撮った)

亦、オフィスへ戻るので、ビールの一杯も御付き合いせず、皆さんに申し訳ないが、楚々草と駅へ戻る。 望んだ権利を行使して、嬉しい義務を果たして、此の稀有な一杯を御腹に収めて、満足、満足。 来られて本当に良かった、「甥っ子の店」(笑)。

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