今日のワイン 其の738 ― 2012/06/10 12:29:21
ロッソ ピチェーノ スペリオーレ ロッジョ デル フィラーレ
Rosso Piceno Superiore ROGGIO DEL FILARE 2007
2本目は、芳実オーナーが用意して呉れて居たボトル。 エチケットには、ピチェーノとしか書いて無くて、其れ何処? で、御一人がタブレット端末を出してチェックすると、マルケだそうだ。 サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノなら、其の辺りかと皆で納得。 個々のDOCを覚えるのは大変な物だが、フィラーレは此処の中心畑らしい。 「スペリオーレ」を名乗れるのは、アブルッツォとの州境付近の限られたエリアだけだそうだ。 ヴェレノージと云う醸造所の作品だが、調べて見ると評価は高い。 確かに、テイスティングして直ぐに此れはイケると確信。 1本目と違って、皆が揃う前にカラフェに移し替えて置いたが、エチケットのデザインが象徴する情景通りの味わいに思えた。
色相は活性ガーネットを黒く染めた感じで、相当に濃い。 プラムにブラックベリー、樹皮や腐葉土… そんなブーケがわぁ~と溢れ出て来る。 「夕陽に照らされた向日葵畑」は雫君の表現だが、偶には賛同して見よう(笑)。 インパクトも強く、熟成果実のジャブがポンポンと繰り出される。 但し、爆弾タイプの強引さは無く、弁えた佇まいが好ましい。 バルーンな果実感には適度なスパイスが含まれて居り、ベルベッティな厚みの有る滑(すべ)らかなタンニンと相俟って、プライス以上のイメージを形成する。 一方で、酸も太くてパワフル。 キーンな酸では夕陽のイメージを損なって仕舞うからね。 雄々しいが、一抹の寂寥感、明日への期待… そんな要素がいっぱいに詰まった、暮れ行く御日様のワインだ。 イイネ!