今日のワイン 其の7372012/06/10 10:53:05

シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・クラ ユドロ・バイエ
Domaine Hudelot-Baillet Chambolle-Musigny 1er Cru les Cras 2009

今日のワイン 其の737-1
2ヶ月前に約束した「渦でワイン」の夜。 5本揃えたトップバッターが此れ。 観桜の帰りにロックスオフで入手して、渦のセラーで預かって頂いて居た。 セラーの庫内温度が低いので、到着と同時に抜栓してテイスティング。 おぉ…、お… 此れは素晴らしい、と云うか小生の好みのピノ。 過日、クラウドラインの陰性のピノを飲んだが、此れの引立役だった見たいだ。 ロックスオフの御店主が、コート・ド・ニュイのボトルを並べて、若いヴィンテージだが、小生の好みから云うと、此れ!と推奨して呉れた。 好みを知って呉れて居るプロの存在は有難い。 レ・クラは良い畑だ。 レ・ザムルーズばかりが、プルミエ・クリュでは無い…でも、グラン・クリュのボンヌ・マールやレ・ザムルーズは、トンでも無いけどね。 其れにユドロ・バイエは、他の造り手に比べるとコストが優しい。 CPが良いのは、「新進気鋭」と云われる今の内だろう。

今日のワイン 其の737-2
少量の液体を落としたグラスのカラーは、思ったよりは濃いが、明るい輝きの有るルビーレッド。 足が非常に綺麗で長い。 ブーケは、フレッシュで華やいだベリーとチェリーにジャスミン系の花香。 燥ぎ過ぎない艶(あで)やかさ…そんな印象を与えて呉れる。 そっとグラスのリムに口を付ける。 稠密度の高いタッチにソフトで嫋な酸、甘くてサラサラのタンニン… エレガントで、控え目で、静かなパワフルネス。 色々な秘めたファクターが次々に底から湧き上がって来る様だ。 味わいには、薔薇、菫、ラズベリー、シナモン… 何だか、沢山出て来る。 最初は淡かったミネラルが、そぉっと忍んで来て、深みに誘(いざな)って行く。 最初の5分は驚嘆する創世記だ。
アフターの引きにだけ「若さ」を感じる。 もう少し…と思うタイミングで、唐突と迄は云わないが期待よりも短い終焉を迎える。 3年待てば、3倍のプライスでもリコメンダブルだ。 初中頂けるボトルでは無いが、時にはこんなボトルで安慮を得たい物だ。

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