今日のワイン 其の7192012/04/21 15:13:42

ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ プティ・モン モンジャール・ミュニュレ
VOSNE ROMANEE 1ER PETITS MONTS 2005 MONGEARD MUGNERET

今日のワイン 其の719-1
本鵠沼の麺やBar 渦で、シニアワインエキスパートのCさんが持参されたボトルを有難く抜栓。 この「手から葡萄が生えて居る」(「自分自身の手作業で葡萄を育て、ワインを造る事を意味している」そうだ)デザインのエチケットは、色んなシーンに登場する。 漫画然り、TVドラマでも目にしたな。 沢山のボトルを輩出するドメーヌだが、「プティ・モン」は小さな(プティ)畑だが、リシュブールとクロ・パラントゥーに接して居るんだそうだ。 そんな貴重な畑の2005年なら、期待が高まると云う物。

今日のワイン 其の719-2
気持ちエッジにオレンジが入るか入らないか、と云う印象のパープル系のルビーカラーだ。 そっとテイスティングすると、穏やかだがキレの有るストロベリーのブーケが揺蕩う様に昇って来る。 軽やかな甘味が徐々に濃く為って行く様子を感じた処で、OKサイン。 コルク栓の酸味を気にして居たCさんもホッと息を吐く。 其処で、改めてグラスを合わせた。
甘いフレッシュな苺が弾けて広がる… 強くは無いが、御茶目な酸味が追い掛けて重なる。 深窓の令嬢では無くて、活発で華やぐレディの印象だ… いや、もっと若いのかも知れない。 花に囲まれたウェディングのヴェールガールを思い浮かべる。 時間が経過すると柔らかさが増して、やや濃い目のエレガンスを含んだタッチに為って来る。 だが、矢張、其処に広がるのは苺畑だ。 かのヴェールガールが御年頃に為って、そんな昔を想い出し乍、苺を摘み取って行くイメージかな。 しかし、「流石は飲み頃を迎えた2005年」と唸らされる芳醇さとシルキーな口当たりが堪らぬ魅力だ。 更に時間が経つと、細粒のタンニンの間からジャミーでは無いが、深い甘味が滲みて来る。 矢張、此れは甘味を楽しむボトルなのだと痛感する。 アフターの引きも飽迄、上品で癖の無い甘味が主役。 小生が此程に甘味を気に入ったボトルは初めて。 御馳走様でした。

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