F1 2012年 中国GP 決勝2012/04/15 18:58:20

ニコが初めてのPP。 ミハエルも吃驚のタイムで、実力に見合ったポジションに漸く到達した感を持つ。 其れにしても、嬉しい気持ちを素直に表す彼の笑顔は清々しい。 2番手はルイスだが、ギアボックス交換で5番手降格。 ミハエルが3番手。 ニコに後れを取ったとは云え、予選でのメルセデスの強さは実証された。 ファイナルでも力を発揮出来るか…だ。 4番手は可夢偉。 マレーシアでセルジオに持って行かれた注目を取り返す走りだ。 ルイスが下がるので、ファイナルでは3番グリッドからのスタートに為り、日本の期待が高まる。 キミ、ジェンソン、マーク、ルイス… セブはQ3に残れずの11番手と精彩を欠く。 セブがQ2でノックダウンされたのは、覚えて居ない程に久し振りだ。 新しいパーツよりも、自分の感覚に合った物を選んだと云う事が、然程に影響する世界なのだろうか?

ファイナルスタート!
メルセデスの2台は順調にコーナーへ流れ込んで云った。 可夢偉は格別悪いスタートでは無かったとは云え、廻りのチャンピオンに伍するには至らず、ずるずるとセルジオに迄抜かれて、7番手… 日本中が溜息? ニコ、ミハエル、ジェンソン、キミ、ルイスのオーダーで序盤の周回を重ねる。 7周目にマークが早くもミディアムタイヤに交換。 思いの外、路面が悪いのかな… 一方、セブは14位に落ちて、「No Way, on the straight.」と叫ぶ。 ストレートでスピードが伸びないらしい。 万事休すか…
10周目、ニコとミハエルのギャップが4秒7。 徐々にでは有るが、確実に貯金を積んで行くと云う、如何にも堅実なニコらしい走りだ。 マークがミディアムでファステストを出すのを見て、可夢偉とセブもミディアムにタイヤ交換。 11周目、キミとルイスが同時PI して、ピットロードを並走(際どいなぁ)ルイスが僅かに先行して、コース復帰。 12周目、ジェンソンだけはソフトを履いて出て行く。 13周目、ミハエルとフェルナンドがPI 。 其の直後、ミハエルはマシンを止める。 「Unusing wheel ! 」 右フロントが締まって無かった…
14周目、ニコが漸くタイヤ交換。 16周目に2ストッパーのセルジオが、PI 。 この時点で、タイヤ交換して居ないのはフェリペだけ。 何で換えないのかなぁ?? あ、入った、19周目。 遅いんじゃね? 20周目のオーダーは、ニコ、ジェンソン、ルイス、マーク、キミ。 22周目に矢張、マークが最初に2回目のPI 。 23周目、ルイスが入るが、出た処はフェリペの後ろ… 大丈夫、揉めずに抜けた。 25周目にジェンソン、翌周に可夢偉も入る。 28周目に、フェルナンド、29周目にキミが入る。 然う斯うして居る内に、レース半分経過した時点でニコのギャップは、11秒。
さぁ、ギャップやタイヤ交換戦略と此処迄のタイヤ消耗具合を計算すると、最早、ニコの初優勝を阻む事が出来るのは、ジェンソンだけだろう。 34周目、ニコが最後のタイヤ交換。 新品のミディアムを持って居たので、更に優位を確立。 39周目、ルイスとフェルナンドが同時にPI 。 此れでは、フェルナンドは前には出られないね。 可夢偉も最後のタイヤ交換を行って、おぅ、ファステスト樹立(レースファステスト)。 40周目、ジェンソンも最後のPI 。 作業が遅れて、フェリペが蓋をするグループの後に為って仕舞うが、結果には影響せず。
42周目、ニコに「タイヤを労れ」のラジオ。 もう、ジェンソンは敵では無いので、41秒で走る必要は無い。 残り10周のタイミングで23秒のギャップだから、アクシデントが無い限り、決まった。 43周目、フェルナンドがレコードラインを外して、オーバーラン。 珍しいミスだ、フェリペじゃないよね(笑)。
可夢偉は未だポイント圏外だが、前を走るマシンのタイヤ交換作業やタイヤの摩耗を考えると、実質5位だ、6位だ…と、国民を代表して、初解説の右京さんや現地解説が取らぬ狸の皮算用を始める。 しかし、狸共は予想外の速さを維持して逃げる。 路面温度が下がっただけが理由では無いと思うが、「タイムの崖」は見られず。 結局、捕えた一匹はキミだけ。 で、ギリの10着。 危ない争い迄演じた同僚殿が11着。
タイヤを交換を延ばして52周目迄、2位をキープして来たセブを漸くジェンソンが交わして、2番手に上がる。 続いて、残り3周でルイスがセブに襲い掛かる。 ラスマイの周回でマークもセブを抜き去る。 必死にポディウムを追い続けたセブだが、5位。 でも、流石に頑張ったと褒めて貰える成績。
F1 2012年 中国GP 決勝
20秒のギャップでニコが優勝! 初優勝は「大」が付く楽勝だったが、おめでとう、ニコ!! 此れで一皮剥けると予想するのは、小生だけじゃないだろう。 唯一、リタイヤしたミハエルは、複雑な想いを笑顔の下に隠した。 ジェンソン、ルイスとマクラーレン勢がニコの両脇に立ち。 続いたのが、レッドブル陣営。