20120414 撮って見た 其の402012/04/14 21:59:39

三椏(ミツマタ)
20120414 撮って見た 其の40-1
和紙の原材料として、「楮(こうぞ)・三椏」と唱える様にセットで覚えさせられたのは、小学校だったか、中学校だったか。 現代でも日本の紙幣は三椏の樹皮から造られて居る。 「椏」とは「木の股」の事だが、この樹を「みつまた」と呼ぶのは、枝分かれの有様を見れば、直ぐに得心が行く。

三椏の花 三三が九 三三が九     稲畑汀子
(三椏は冬の季語だが、三椏の花は春の季語)

花芽が独特な姿の集合花だが、花の形が似て居る事で知れる様に沈丁花科。 室町時代に中国(中国名:黄瑞香)より移入。 「三枝(さきくさ:春の最初に咲く)」とも表記するが、苗字の「さえぐさ」の語源は此れだ。 御近所の三枝さんの御庭に、赤花の三椏が咲いて居るのは、其れを御存知故の事なのだろう。

春さればまず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば
後(のち)にも逢はむ な恋(こ)ひそ吾妹(わぎも)     柿本人麻呂


道種漬花(ミチタネツケバナ)
20120414 撮って見た 其の40-2
日本在来の種漬花を侵略して居る欧州原産のアブラナ科の帰化植物。 渡来したのは最近の様で、1988年に採取記録が有るそうだ。 触角の様に出て居る種子が茎に沿う様に延びて、花を囲んで居るのが特徴。 種漬花が湿った土を好むのに対して、此方は乾いた土地を好むので、名前に「道」が付いた。 種漬花は、稲の苗に為る種籾を水に漬ける頃に花が咲く事が名前の由来だが、米を主喰としない欧州生まれの花は、此の名前を貰っても意味が判らないだろう。 だから、咲き出すタイミングもやや早い。 「路種浸花」の表記も有る。


月影枝垂(つきかげしだれ)
20120414 撮って見た 其の40-3
4月に入ったのに、こんなに清楚な白梅を発見。 余りに美人さんなので、アップでスクエアに切り撮った。 「月影」は江戸の昔から愛される青軸性緑萼種の実梅。 比較的野生種に近い品種と云われて居るが、若草色の萼と花弁の白が造る気品は如何許りか。 此れは月影の枝垂種に当るが、「開運梅」と呼ばれる縁起の良い枝垂梅。


春椛(はるもみじ)
20120414 撮って見た 其の40-4
椛と云えば、白狼天狗の犬走椛だが…、ち、違うな。 芽吹いたばかりの楓等の葉は光合成が不充分で、葉緑素が足りない。 其の為、緑色以外の色素が現出する状態に為る。 此れを「春椛/春紅葉」と云う。 そんな華奢な、いろは紅葉(イロハモミジ:カエデ科カエデ属)の Baby Leaf をファンタジック・フォーカスで撮って見た。 御承知の様に葉に深い裂目が有るが、裂片を「いろはに…」と数えたので、此の名前に為った。


草蘇鉄(くさそてつ)
20120414 撮って見た 其の40-5
勿論、蘇鉄に似て居るので、此の名が有るのだが、若い葉の場合は、屈(コゴミ)と云う方が判り易い。 先の巻いた姿が前屈みをして居る姿に見えるので、この名前が付いた。 蕨(わらび)や薇(ぜんまい)と同じく春の山菜。 シダ植物は分類も同定も難しいので、大抵はギブアップだが、此れは知って居る。 シダ植物は良く見ると、グロな印象を得る事が少なく無い。 このフォトも親子怪獣に見えなくも無いよね。

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