今日のワイン 其の7112012/04/03 02:02:00

シャトー・ボイド・カントナック
Chateau Boyd Cantenac 1995 M.G. AOC Margaux

今日のワイン 其の711
一寸、想い出の有るボトルなのだ… 娘の結婚式の夜、横浜のロイヤルパークホテルで、4人で飲んだ内の1本。 (もう1本はクレール・ミロン、如何にも) ヴィンテージも同じ95年。 池袋のエノテカのセラーで見付けたので、取り敢えず購入。 漫画の御託宣を待つ迄も無く、このワイナリーのボトルを選ぶなら21世紀に入ってからのヴィンテージが良いのだろう。 95年はルシアン・ギュメ氏が当主に為る前のヴィンテージなので、其也の評価なのだが、其れでもRPが87点を献上して居る程度と云う事だ。 疾うにへたれたヴィンテージも多い中で、此れは丁度飲頃真盛。 で、折角の西尾さんの御誘いなので、この夜に開ける事にしたのだが、前回飲んだ時と印象が随分違うので、戸惑って仕舞った。
カベルネ・ソーヴィニヨンが60%、メルローが25%、カベルネ・フランが8%で、7%のプティ・ヴェルドと云うセパージュ。 紫掛かったガーネットのカラーは、クリアで透明感すら感じる様な色相で、色には熟成感は無い。 グラスが小さいので、余計にそう感じるのだろう。 ブーケはラズベリーとレッド・カラントでフルーティで寧ろ若やいだ印象。 口に含むと、酸味と共にスパイシーなブラックベリーも居るのだが、其の主張は強く無い。 華やいだ印象はタンニンのソフトネスにも負う処が大きい。 時間の経過で、タンニンは更に円みを出す。 一方で、薔薇の甘味が濃くは為って来るが、華やぎの中にも落ち着いた佇まいを感じ取れるのは、酸味とのバランスが取れる様に為るからだ。 2年の時間でこんなに変わるかなぁ。 何れにせよ、悪い印象は全く無かった。

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