今日の蔦 其の12012/01/26 23:23:00

やっぱり、午前中の会議は延びる… 時計が11時30分を廻ると、皆さん並んで居るんだろうなぁと、あの顔やこの顔が思い浮かぶ。 結局、巣鴨に着いたのは、12時過ぎ。 折角だから、一番混んで居る時刻が良いだろう(笑)。 駅でDさんに声を掛けられる。 「混んでる?」 「20人位です」 挨拶もそこそこに、足早に角を曲がると、わぁ大行列だ。 良かった!! この光景を見るだけで、胸ばかりか、御腹も一杯に為った様にすら思える。

今日の蔦 其の1-1
確かに20人位の列で40分も並んだろうか。 この日は夕方からコンサートなので、思い切って午後は御休みにして来たので、憂いは無い。 縦しんば売り切れに為っても無問題。 この日は伺った事に意義が有るのだ。 とは云え、やっぱり一杯を目の前にしたいよね。 店頭には沢山の花が飾られて居る。 渦、燦燦斗、凪等のラーメン店ばかりで無く、個人の名前も散見される。 店内に案内されると、奥様がフロアを担当されて居て、厨房には祐貴君と男性スタッフが陣取って居る。

今日の蔦 其の1-2
祐貴君のヘアスタイルは大変な気合いっぷりで、気の持ち様が良く出て居る。 一回り逞しく、凛々しく為った姿は、頼もしい限りだ。

今日の蔦 其の1-3
開店から3日間は、醤油らぁ麺と煮干らぁ麺だけが、其々500円で提饗される。 御釣の無い様にとの事だったのだが、この「開店らぁ麺」もちゃんと券売機にセットされて居たのね。 迷う事無く(笑)、醤油らぁ麺のボタンをプッシュ。 暖かい店内の温度で眼鏡だけで無く、E-PL1のレンズも曇る。 厨房の動きを眺めて居たが、初日に有り勝ちなギクシャク感やトラブルも無い様で、極めて順調なオペレーションだ。 周到に、綿密に準備を重ねただけの事は有る。 祐貴君の湯切りを拝見するのも久し振りだが、堂に入った物だ。

今日の蔦 其の1-4
愈々、着丼。 シンプルに綺麗に盛られた丼(渦からのプレゼント)からは優雅な香りが立ち上って来る。 丼を持ち上げてスープを啜る。 おぉ、此は良い! 一口で其の良さが分かる秀でたスープ。 ひとりのトップスターを置くのでは無く、力の有る素材を集めて、丼全体で高いレベルの調和を取って居る。 此はコンダクターの力量を示す一杯だ。 そうか、スターは造り手なんだね。 醤油も華麗で優雅で、鶏や海産物が脇を固める。 自慢の自家製麺は、思ったよりも細い。 スープと良く絡まり、自家製麺に有り勝ちな印刷臭も皆無で、風味も喰感も申し分無い。 元々、製麺には定評が有ったが、製麺機が変わっても腕前は健在。 肩ロースとバラ肉、2種類のチャーシューとメンマも充分以上に合格点。 全てが奇を衒う事無く、当にポリシーで有る「王道」に沿った渾身の一杯だ。 正直、此処迄完成度が高いとは思って居なかった。 御見逸れ致しました。 喰べ初めて直ぐに思い付いた言葉が「温故知新」。 只の王道では無い、嘗ての強者が通った道を歩み、更に其の先に有る高みを目指す、そんな作品に為って行くのだろう。 「次回は煮干を…」と祐貴君が云うが、そうね、そうして見たい気にさせて貰えた。 うん、実に楽しみな店をスタートさせて呉れたと感謝。 沢山の方に御目に掛かった。 デザインを担当された青木さん始め、やっぱり皆さん、ちゃあんと来ていらっしゃるんだな。

余談だが、行列で小生の後ろに並ばれた男性御二人の会話が面白くて、退屈凌ぎに為った。 少しだけラーメンに詳しいと云った感じで、有る事無い事、弩外れたコメント。 大いに楽しませて頂いた。 中でも出色だったのが、「蔦」。 「此、何て読むんですか?」、「ツタだよ」、「良く読めますね?」、「暖簾に書いて有るからな」、「なぁんだ… で、どんな鳥なんです?」、「さぁな、鳥には詳しくないからなぁ」  有り難う御座居ました(笑)。

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