今日の渦 其の3952011/07/30 01:01:00

この日の午後は、鎌倉のオフィスでの会議が予定されて居た。 フルコースのランチでも取れそうな移動時間に為って仕舞ったが、渦に寄って前夜に忘れた傘をピックアップ。 勿論、折角なので1杯頂いて行こうと、相当に急いで14時前に到着。

今日の渦 其の395-1
前夜からずっと居る様だと揶揄され乍、麒麟フリーを1本。 禁酒期間でも、会議の前でも問題無いので、最近、ノン・アルコールのビール飲料を愛飲して居るが、サントリーのオールフリーと麒麟が小生の好みだ。

今日の渦 其の395-2
「昨夜と同じチャーシュウ盛を造りましょうか?」と芳実オーナー。 是非ぃ~ もうオフィスに戻りたく無い気分に為って仕舞う様な禁断の味わいだ。 軽くスモークした鶏と濃いタレ風味のチャーシュウ。 ベストコンビだ。

今日の渦 其の395-3
そうもゆっくりしては居られ無いと御願いしたのは、「醤油らぁめん」。 ベースライン的な作品だ。 渦の一番人気は「醤油煮干らぁめん」だが、真価が計れるのはこの作品だと思って居る。
此処暫くは、芳実オーナーが石垣島で入手した「島の醤油」で拵えて居たそうだが、そろそろ無く為ると云うタイミングだったらしく、頂ける機会を逃さなくて良かった。 芳実オーナーに依れば、「醤油感が強いので、多少尖がった印象が有るかも知れません」との事。
「フォトテイクするのに、蓮華は邪魔ですよね」と、別にして呉れる気遣いも嬉しいものだが、小生は凄く熱く無ければ、丼を持ち上げて、スープを啜りたいと思って居る。 藤沢時代のめじろで教わった流儀を守って居るのは、其の方が味わえると云う極めてシンプルな理由だ。 人其々で兎や角云う話では無いが、蓮華に麺を一度置いてから口に運ぶスタイルでは、味わいが随分損なわれると思うんだけどなぁ…
話が逸れたが、そう云われた所為も有ろうが、醤油の厚みを感じる。 そして、淡い甘味がそっと忍んで居る。 芳実オーナーの表現と小生の印象にニュアンスの違いが有るが、特徴の有る、味わい深い醤油と云う事だろう。 舌が感じた味と云う感覚を脳で言葉と云う媒体に変換して自分で無い人に伝える。 まぁ、伝わらないと考える方がナチュラルだ。 特に味覚は、尤も主観的で曖昧なセンスだし、言語自体がブレをたっぷり含んで居る。 そう、味に関するコメントは危うく、脆い…
で、この石垣の島醤油には、当然、島の塩も沢山入って居るだろうから、そんなニュアンスさえも感じられる(様な気がする)。 普段の醤油スープもとても好きだが、此方も良い感じだ。 3回とか5回に一度、この島醤油で拵えて頂けると嬉しいと思うなぁ。 宜しく御願いします > 芳実オーナー (笑) この島醤油のスープは不思議で、白胡椒を使うと少し円やかに為るとの事。 普通とは逆の作用だね。 半分程、喰べ進んだタイミングで、振って見た。 成程、濃い味わいに薄いベールが掛る様に落ち着いた感じが出るので、円やかと云う表現も其の通りだろう。 パキっとした喰感の麺や、チャーシュウにもメンマにもバッチリとフィットする。 うん、素材の特質を引き出した佳き作品だ。

亦、余談に為るが、鎌倉のひなどり時代に胡椒に関して芳実オーナーに教えて頂いた事が3つ有る。
・ラーメンには白胡椒が合う。 (彼のラーメンには、と云う理解がベターだろう)
・白胡椒は、魚介風味を弱める事が有る。 (後日訂正:白胡椒では無く、黒胡椒の間違い)
 だから、小生は強い煮干風味のスープに胡椒を使う事がある。
 (燦燦斗は違う理由)
・一口も味わう事無く、真っ先に胡椒を使われるとがっかりする。

3番目は… 造り手では無い小生も共感。

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