ロックンロールワン@町田 其の162011/06/27 14:44:40

週末仕事の振替で休みの月曜日。 前夜に録画したF1ヨーロッパGPを観戦した後に町田に向かった。 丁度、御昼と云うタイミングの町田は驟雨。 だが、JRの駅からだと濡れずに着ける。 券売機の最下段を覗き込むと、限定ボタンのLEDが赤く光って居る。 で、迷わずに此を選択。 「2号冷やし~二ボニボ」と云う名称らしい。 ユウタのブログでどんな作品なのかは知っては居たのだが、興味津々で嶋崎さんの調理課程を具(つぶさ)に観て仕舞った。 ユウタが冷蔵庫から具材が沢山乗った「限定調理セット」?を取り出す。 凄いな、其れを全部使うの? スープも数では具材に負けない程の液体(汁とか…)がブレンドされる。 其処へ具を乗せて行くのだが、もう此でもかと云う位の手順が重なる。 胡椒さえ2種類を使い分ける見たい。 其の手順のひとつひとつを丁寧に確認し乍、進めて行く嶋崎さんの様子は、アーティストの様だ。 この一杯の為に凄く手間暇が掛かる。 他の御客様に申し訳無い思いすらして仕舞う。

ロックンロールワン@町田 其の16
涼しげな丼(塩ラーメンに使われるとか)に入れられた作品。 嶋崎さんがユウタに丼を置く向き迄指示されて運ばれて来た。 非常に整ったルックスで、崩して仕舞うのが惜しまれる。 丼を持ち上げて、スープを啜る。 馨しい味わいとは、こう云う作品を指すのだろう。 エレガントでやや魚介にシフトした和の醤油味。 だが、そんな一言で表現出来て仕舞う様なテイストでは無い。 とても、何がどう云う味わいで…等、小生に書ける物では無いが、細かい味わいを積み上げて、積み上げて、到達した至高の味わい。 複雑だが統一感が有り、其々の個性を引き乍も全体で纏まった印象は、フルトヴェングラー(カラヤンでは無くて)とベルリンフィルの音造りのプロセス。 甘さこそ表面には出て来ないが、辛さや塩っぱさ、茗荷由来等の苦みと云った、全てのジャンルの味わいが包含されつつ、バランスは維持されて居る。 上品なのに凄まじい旨さだ。 其のスープには多くの楽しみが浮いて居るが、一番目立つのは揚げ玉だろうか。 抑えた油感でライトな香ばしさだけを齎して居る。 他には魚肉ソーセージと酢橘だろうが、一番驚くのは間違い無く饂飩だ。 饂飩が乗って居るラーメン、と云うか中華麺は生まれて初めてだが、スープが「和」其物なので、丸で違和感が無い。 其の中華麺もこの作品の大きな要素のひとつとして、ぴったり嵌って居る。
此れで1000円は有り得ない…この作品を頂けて、誠にラッキーだった。 大雨の中、伺った甲斐が有ったと云う物だ。 「美味しかったです」と嶋崎さんに声を掛けると、軽いジョークを… 面白い事も仰るのですね。

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