西尾中華そば 其の2072011/06/15 01:01:00

昼休みのチョイズレタイミングに伺うと、丁度潮が引いたタイミングの様だった。 「今日はどんな気分ですか?」と西尾さん。 勿論、「どんなラーメンにしましょう?」と云う意図だ。 実は「知って居た」ので、時間を工面して遣って来た。 だから、西尾さんの謂わんとする事は、直ぐに判った。 「『古代醤(ひしお)』が良いなぁ…」と小生が答えると、「アレッ、知って居るんですか?」。 西尾さんのブログは毎日読んで居るので、此れを頂ければ…と下心満載の霜降行脚でした。
西尾さんのブログに依ると、「『古代醤』は、黒大豆・大麦・食塩、こうりゃんで醸した奈良に伝わる醤油や味噌の元祖ともいわれる?酵調味料」だそうだ。 大変高価な物の様で、「この大きさで、XX円なんです」と瓶を見せて下さる。 今回、クーカルの関係で伊勢丹から駒込に遣って来たらしい。 貴重な古代醤を大匙3杯半もスープに溶かした作品は、900円也。 原価ですね(笑)。

西尾中華そば 其の207
なんと、「掛け」の体裁で登場。 貝割とチャーシュウは別皿で用意された。 濃さと淡さを兼ね備えたベージュ色のスープからは、醗酵喰品独特の香りが漂うが、其れが何とも雅な印象なのだ。 この手の香りは兎角強く出勝ちなのだが、此れは麗しい。 丼を持ち上げると、更に其の風雅が高まる。 スープを啜ると華麗な美味さだ。 こんなに洗練された醗酵の味わいは初めてかも知れない。 普段のスープの味ををアジャストして居る訳では無く、シンプルに加えただけと仰る。 其れにしては、非常に美味くマッチして居る。 「古代醤」を加える事を前提にデザインされた様に感じられる。 カネジンさんの細麺も問題無く此れに絡む。 チャーシュウも勿論美味だが、確かにこの作品は「掛け」で頂いて、「古代醤」を集中して味わうのがベターだ。 流石は西尾さんだ。 スープを飲み進むと底から大豆等の残渣が現れる。 其れを摘むのも乙な物だ。
とてもラッキー、伺って良かった。 残り一杯は、屹度、西尾さんが喰べちゃう…とか。

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