今日のワイン 其の5332011/03/19 01:01:00

最近、ワインを飲んで居ない。 大震災の前からだが、其後も殆ど口を付けて居ない。 毎朝、3時台に起きる様に為って、夜の時間に全く余裕が無いのが主な理由だが、気持が乗らないと云う事も有る。 気鬱を赤い液体に溶かして飲み干したい気分は、多少は有るので、翌週末の某所の宴?を楽しみにして居る。
そんな状況の下で、未掲載の過去のワイン記事を整理して見た。 丁度、ボジョレーヌーヴォーの解禁日以降のアーティクルが滞って居る様だ。 今更の感も有るが、亦、こんな楽しい夜が過ごせる気分に為る様にと、再度、推敲?して掲載しようと思う。

ドミニク・ローラン ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・プレミアム
Dominique Laurent Beaujolai Village Nouveau Premium 2010

今日のワイン 其の533-1
渦のボジョレー・ナイトは金曜日。 前夜の「本来の解禁日」に1本ぶら提げて、本鵠沼に顔を出すと…何だ、皆さんいらっしゃるじゃない。 丸でパーティ前夜祭の様相。 やっぱり、「解禁日」に飲みたいのよねぇ~って。
小生が持ち込んだのは、三越百貨店のドミニク・ローランのプレミアム。 ヴィンテージの入らない(未だ10年分位在庫して居そうだ)雑な造りの木箱に入って、5000円。 翌日用に既に渦に送って有る、もっと立派(笑)な箱のタイユヴァンのグラン・キュベと共に毎年飲むボトルだ。 以前は、ドミニク・ローランのプレミアムは、三越との専属契約だったのだが、2,3年前から別エチケットで(箱は同じ)、「キュヴェ・スペシャル」と称して、彼方此方で売られる様に為った。 其方のネットの最安値は3600円程だ。 有難味が薄れたと云う事でも有る。

今日のワイン 其の533-2
赤い蝋シールを突き破って抜栓すると、毎年の事乍、ボジョレー・ヌーヴォーにしては、濃厚な色と御味だ。 ガメイのカラーを濃縮した様なガーネットカラーだが、透明感は充分に残って居り、キラキラと光に映える。 ブーケには、やや薬っぽいと云うか、埃っぽさと酸味を感じる。 初口では、ストロベリーと青林檎を包む不思議な樽香に「おっ」とする。 ドミニク・ローランの秘密の樽…だよね。 此れ迄で一番其れを感じるが、悪く云うと消毒液の匂いだ… でも、癖に為りそうだね。 タンニンもちゃんとして居るのだが、未成熟な渋みが多少気に為る。 他のボジョレー・ヌーヴォーに比べると、ボリューム感は負けないだろう。 ま、「らしく無い」のが売りのボトルだから、此れで良いんだろうねぇ。