買って見た2011/01/23 00:05:48

婿殿にプレゼントして貰った E-PL1 にズームレンズをプレゼントした。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
35mm判換算で、28~300mm相当だから、最大で10.7倍の望遠と云う計算。 当世、大した倍率では無いが、「もう一寸寄りたい」と云うケースも増えて来た。 更に小生の好きなクローズアップ能力に期待して購入。

買って見た-1
望遠にした時のスタイルは大砲の様(笑)だ。

買って見た-2
だが、目算通りの性能で、こんなフォトも簡単に撮れる様に為った。 \(^o^)/
(一寸、PLフィルターが欲しい絵に為って仕舞ったかな。)

買って見た-3
老猫の午睡も妨げずに…

撮って見た 其の7 (妙法寺@鎌倉)2011/01/23 17:56:08

E-PL1 に10.7倍のズームレンズを取り付けたら、撮って見たくて仕方が無い。 前夜にめじろで調子良く飲んで湘南新宿ラインに乗ったら、鎌倉駅に着いて仕舞った(汗)。 慌ててUターンした10時間後に、再び同じ場所に立って居た。
湘南は良い処だ。 江の島を有し、西に箱根、直ぐ東には鎌倉・三浦半島が控える。 だが、何時でも鎌倉に行けると思えば、何時も行かない。 以前は随分と散策した物だが、最近20年位は小町通りと若宮大路しか歩いて居なかった。 だが、前年末に寿福寺界隈を E-PL1 を片手に徘徊して、鎌倉再発見だ。 実は今回の目的地、妙法寺はレンズを買おうと決めた時に決まって居た。 この寺の縁起やエピソードに就いては、此処では何も触れないが、鎌倉らしい寺だと小生は決めて掛って居る。 観光客の少ない寺だが、出来れば平日に伺いたい。 しかし、冬と夏は拝観出来るのは週末だけ。 この日は或る被写体の為に、出来るだけ早い時刻に着きたかった。 拝観開始時刻の9時半に着く様にと、9時15分のバスに乗り込む。 惣門の脇には、足場用材を積んだ工事用のトラックが停まり、多くの職人さんが行き交う。 静寂感には程遠い… 拝観料を収め乍、何事かと伺うと、前月の竜巻で本堂の屋根(銅板)の一部が剥がれ飛んだのを補修して居るとの事。 あ~、あの大雨の日… 松葉ケ谷(まつばがやつ:1260年)の一件以来の法難かも。
受付には、「脚類(三脚・イーゼル)持込禁止」とか「写真撮影目的者 脚類持参者の入山を禁ず」の看板が有る。 前者は大いに賛成だが、後者の「写真撮影目的者」には小生も該当しそうだ。 受付の方に伺うと、「スナップなら構いません」との事。 スナップ写真にしては、凝って(出来栄えは兎も角)撮るのだが、要するに「信心を持って、節度を保ち、人の迷惑に為らぬ様に撮って下さい」と云う意図だと理解した。 「先ずは本堂に御参りして下さい」と、道心浅そうな小生に付け加えるのを受付の女性は忘れなかった。 監視カメラの設置も有り、厳しいスタンスとの声も有るが、昨今のマナーの悪い参拝客や撮影者を見るに付け、致し方無い措置だと小生は思う。
本堂・大覚殿・仁王門を過ぎて、苔の石段脇の急段を登り、法華堂の前を過ぎ、御小庵跡迄一気に登ると、息が上がる。 もう一踏ん張りと大塔宮墓所に向かって急坂を喘ぎ登る。 もう無理…と思った頃に到達。 大塔宮護良親王様に御挨拶もそこそこに南西に小さく開けた眺望に目を遣ると、最初の被写体殿が鎮座して居た。

撮って見た 其の7_01
そう、此処からの真冬の富士を撮りたくて、早い時刻が必要だったのだ。 天気予報に加えて各地のウェブカメラの映像から、この朝は間違い無く奇麗に見えると踏んで、息急き切って掛け上がって来たのだ。 此れが35ミリ換算の300mm相当で、目一杯寄せたフォト。 山体と空のコントラストを上げた結果、空の粒子が粗く為り周辺減光(天文用語からすると此は誤用だよなぁ)が目立って居る。 シェーディング補正したのだが…

撮って見た 其の7-02
一番引いて撮った、28mm相当。 当然、富士山は強調して有る。

撮って見た 其の7-03
レンズを南にパンして、稲村ヶ崎から由比ヶ浜。 シルエットの宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、大塔宮護良親王(だいとうのみや / おおとうのみや もりよししんのう / もりながしんのう)の墓塔。 余談だが、親王の墓所は二階堂の理智光寺跡にも有り、其方が立派かな… 過日の竜巻は、妙法寺から二階堂へ駆け抜けて行ったそうだが…

撮って見た 其の7-04
少し下ってから、振り返って1枚。 こんなに急でした。 此れは周辺減光では無くて、トイフォトのアートフィルターを掛けて居る。

撮って見た 其の7-05
竜巻で折れた木樹。 下の楓は根刮ぎ倒れて、石仏が危うかった…

撮って見た 其の7-06
海鳴の記事でも掲載した御気に入りのフォト。 苔寺の名前を持つ妙法寺だが、羊歯も沢山生えて居る。 特に苔寺の謂われと為った石段(苔の保護で使えない)の脇に造られた急な階段の両側は羊歯寺の風情。 其処に楓の葉が乗ると絵に為るなぁ。 トリミングをしたく為らない構図で撮れた時は嬉しい。 そして、佳きボケ具合だ。 このフォトは露出を下げて、更にコントラストとシャープネスを弄って仕舞ったが…

撮って見た 其の7-07
下から苔段を撮って居て、気が付いた。 倒れた楓に気を取られて居て、肝心の?苔段を上から撮らずに降りて来て仕舞った。 で、もう一度登って撮った。 だが、苔が沢山写る様に、もう少し階段の勾配を緩く撮る工夫が必要だった。 ま、記念撮影…

撮って見た 其の7-08
仁王門の裏、苔段の手前に山紫陽花。 紫陽花の若芽は、とても好きなカラーとシェイプなので、何枚も撮った…が、1枚として上手く撮れなかった(泣)。 で、スポットライトを浴びて居る紫陽花の木全体を柔らかく撮った。 光の入り方とコンポジションは良いのではないかと。

撮って見た 其の7-09
申し訳有りません。 化粧窟の石仏様に遊んで頂きました。 石灯籠の火袋(かたい)の洞(うろ)から石仏様を1枚。 窟の前には沢山の落石が有り、最近崩落したと思われる物も… 竜巻かしらん?

撮って見た 其の7-10
調子に乗って、反対側の石灯籠の洞も覗いて見た。 未来が見えると良かった?のだが… 此れはスクエアに撮って見た。

撮って見た 其の7-11
白梅にも何度もシャッターを切ったのだが、ボケを活かして、複数の花にピントを与えるのが難しくて… こんな無難な1枚。 梅には詳しく無くて、見ただけでは種類すら判らないが、楚の花だ。

撮って見た 其の7-12
三椏。 如何にも和紙が造れそうな莟だが、ピントは枝に合って仕舞って居る。 当然だが、被写界深度が浅い、浅い。 アンシャープマスク迄掛けてレタッチしたが、此れが限界?

撮って見た 其の7-13
3時間近くを過ごして最後に本堂のフォトを。 竜巻に遣られた屋根が痛々しい。
何でも無いフォトなのだが、凄く弄って居る。 本堂の透かし彫りが潰れて居たのを引き上げたのだが、副作用で垣根と松が不自然な写りに為って仕舞った。

駅への帰路はのんびりと昼下がりの路地を抜けた。 ひとつの御寺だけをゆっくり見て、海鳴で昼ラーメンを頂いて、14時には帰宅して風呂に入り、撮ったフォトの整理… エコノミーで贅沢な休日の過ごし方だ。 翌週は福寿草を探して歩きたいな。