西尾中華そば 其の179 ― 2011/01/15 01:01:00
日出時刻が一番遅い日(冬至の日では無い)から1週間程が経ったが、小生を見送って呉れるのは、相変わらず輝く星達だ。
其の中でもマイナス4等以上に輝く明けの明星は、9日に西方最大離角と為ったので、もう直ぐ「急降下」して行く筈だ。 そんなヴィーナスとの別れを惜しんで(いや直ぐに西の空で逢えるのだが)、1枚。 この朝は湘南でも氷が張った。 震える手で E-PL1 のシャッターを切ったが、右下の窓の灯りが何とも暖かそうだ。(フォトでは、見た印象に合わせて、窓を明るくレタッチして居る) 住宅地で地上の背景を入れようとすると、電線が邪魔に為る。 其処で落葉した枝を入れて、電線を目立た無い様にして見た… 余談だが、9日には同時に水星も西方最大離角と為って居るので、久し振りに海岸に出て、再会を果たしたいものだ。
フォトはS001で撮った。
この週は「炎のつけ麺」で西尾さんに御会いして居たが、NCSには伺って居なかった。 其処で、小林さんの御機嫌を伺いに霜降に向かう。 丁度混むタイミングに為って仕舞ったが、直ぐに奥のカウンターに。 小林さんが「アレ」が出来ると仰って下さったので、少し席に余裕が出来た事も有って、有難く御願いした。
御正月に小林さんが、ゴールデン街の凪で提饗された鰹節な作品、「新春本枯鰹節中華蕎麦」。 高級な本枯れ鰹節(フォト右上)を惜しげも無く不断に使ったスープは、非常に上品な鰹風味に満ちて居る。 ゴールデン街での作品には、鯖節も使われて居たそうだが、此方では更に本枯鰹節を投入したそうだ。 そんなに沢山の鰹節を使っては、しんどいテイストに為り勝ちだが、此は物が良いのか、腕が良いのか(屹度両方)とても爽やか印象だ。 勿論、鰹節一辺倒では無く、鶏等の風味も充分有るライトな醤油の味わい。 西尾中華そばの出汁との相性も抜群で、恐らくは小生の好みは此方だったろう。 マサ配合麺もピッタリ来るし、チャーシューは何時もの様に美味しい。 此は有難い感激の一杯だった。
今日のめじろ 其の572 ― 2011/01/15 12:00:38
金曜日の夕方、めじろ代々木本店の暖簾を潜るとカウンターには会長の姿が見える。
では、セラーから最後のウッドブリッジのカベルネ・ソーヴィニヨンを取り出す事にしよう。 残り2本は、ジンファンデル…どうしよう(笑)。 カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを5本づつ発注して…と、力丸店長に御願いをした。
ワイングラスばかり傾ける小生を見兼ねて?、祐貴社長がチャーシュウを焼いて下さった。 むぅ、このチャーシュウは飛切、美味い!! 抑えたタレが、肉本来の旨味に溶け有って素晴らしい味わいを齎して居る。 ついつい、タレの味は濃く為り勝ちだが、其処を抑えたのがポイント。 柔らかい肉質で、脂身が少ないのも小生には有り難かったかも知れない。 此迄、めじろで頂いたチャーシュウでも、壱弐を争う出来栄えだと思う。 御所様に試して頂きたい物だ。
良く撮れたフォトだ。 美味い一杯は上手く撮れる。 トリミングしてシャープネスを本の一寸上げただけ。 左上のタオルが無ければ、次の名刺に使うのになぁ…
「焦がし葱を沢山入れて」と御願いした醤油ら~めん。 此方も頗る美味い! いや、小生の感性にピッタリと云う味わいだ。 藤沢時代とは違う味だろうが、あの頃に感じた「嵌った感」が蘇る様に思える。 ジェントルマインドな醤油スープは、複雑さを感じさせない玄妙が詰まって居る。 素材が何で、仕込みがどうで…なんて話では無くて、提饗する一杯を感じて欲しいと云う祐貴社長の想いが伝わって来る。 めじろのキャッチコピーが、「これがら~めんです」だったのを改めて覚った。
今日のワイン 其の526 ― 2011/01/15 15:55:22
F.E.トリンバック リースリング
F.E Trimbach Riesling 2008
奥さんの習い事の発表会。 今回から婿殿も強制的に呼ばれた様だ。 で、其の後に自由が丘のイタリアン、「カーサ ジャルディーノ」に娘夫婦と3人で伺う。 (奥さんは打ち上げ) 自由が丘でイタリアワインを頂くなら、此処と目を付けて居たのだが、そう多くは無い品揃えだが、小生と趣味が合いそうなボトルがリストに並ぶ。
娘の好きなスプマンテはグラスで御願いして、乾杯。 料理はふたりに任せて、リストと睨めっこ。 赤の2本は直ぐに決まったのだが、白は少々手古摺って此れに決まった。
トリンバックは、アルザスのトップ醸造会社で特にUSと日本での知名度が高い。 更に此処のリースリングは辛口の教科書見たいな造りで知られて居る。 甘いリースリングは駄目だが、辛口なら好きな葡萄だ。 リストプライスは5000円。 ま、倍掛程度だろう。 レストランの仕入値に迄、言及する愚は避けたいね。
細身のボトルからグラスに注ぐと、この店の照明との兼合で淡い色相に見える。 少しグリーンを含んだ典型的な「白ワイン色」。 ブーケには結構、力が有る。 一方で、フルーティで爽やかな柑橘系の香りと白い花を充分に感じられる。 味わいの基本は酸味だ。 勿論、青林檎、檸檬やグレープフルーツに加えてミネラル感をはっきりと感じるが、あの「ペトロール香」なんだろうか? 一寸灯油にも似たオイルのニュアンスで、リースリングと改めて知れる。 高級感は余り無いが、気楽なスターターとして、喰事に合わせ易いのもアドバンテージだろう。