西尾中華そば 其の1532010/09/15 22:38:20

この日は愛犬クラリスの祥月命日。 あの日からもう3年が経った… オフィスに向かう川岸で、羽を広げて震わせるパフォーマンス(羽を乾かして居るのだそうだ、時に脱糞し乍)を見せて居る河鵜を見て居ると何故かクラリスを想い出す。 この間の抜けた様子が理由だろうか…

西尾中華そば 其の153-1

前日に御所様からこの週のNCS限定、「地鶏と鮮魚の冷や冷や」に就いて御問い合わせを頂いた。 で、必ずこの日に来られるだろうとタイミングを計って、霜降へ伺う。 開店10分前に御所様とハルヲさんが、西尾さんに招かれて店内に入って行かれるのを横断歩道の反対側で見て居た。 車に撥ねられない程度に信号をフライングして、カウンターへ駆け込む。 西尾さんのブログに書かれて居たように、本来なら「鯛」の予定を「金目鯛」に変更されたとの事。

西尾中華そば 其の153-2

作品の見掛は極めてシンプルで、掛けに鶏チャーシュウを足した様なイメージだ。 真中には小さな香草を配った。 スープの「鮮魚イメージ」はめじろの作品の方が強いが、西尾さんの鮮魚には、ひとつクッションを置いて鮮魚が居る、見たいな感じがする。 少しくすんだ印象の赤茶色のスープだが、テイストはクリア。 鶏の中に良~く溶けた魚が居る、当にそんな味わいだ。 鶏と鮮魚のコラボレーションとしては、非常に具合が良い。 両者の比率や全体濃度も的確に計算されて居り、此れは美味。 このシンプルさに緻密さを感じる。
鶏チャーシュウが絶品以上に素晴らしい。 小生としては、此迄に西尾さんが造られた鶏チャーシュウの中で一番、好みの味だった。 全体としてのバランスと云うか、纏まりと云うか、広がりと表現すべきか、完結され、完成された一杯。 夏の「冷え冷え限定シリーズ」の徹尾を飾るのに相応しい作品。
本来使う予定だった鯛の出汁も小皿で頂いた。 此方はコラーゲンたっぷりで、少しゲル状に為って居たが、旨味は充分だ。

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