F1 2010年 イタリアGP 決勝2010/09/12 23:23:00

小生はフェラーリだけが好きな訳では無いが、モンツァはやっぱり好きだ。 ストレートエンドで、350キロたぁ、一寸、他では無いスピードだ。 勿論、スピードだけが面白い要素では無いのだが、モンツァ・ゴリラと呼ばれたヴィットリオ・ブランビラの時代(そんな時代有ったか?)から、心弾むコースだ。 ティフォシの熱狂的な声援、赤い旗に加えて、アストゥリアスの州旗の青い色も目立つ。 そんな後押しも有って、フェルナンドが念願のPP。 モンツァ・スペシャルの効果が充分に発揮された様だ。 重いリヤウィングのジェンソンが赤い軍団に割って入り、フェリペが3番手。 レッドブル勢は、4番手にマーク(褒めてあげよう)、6番手にセバスチャン。 あ、ルイスが5番グリッドだ。

蹴り出しはジェンソンがフェルナンドに先行、フェルナンドが必死に車体を寄せるが、マクラーレンの MP4-25 のパフォーマンスが上で、1コーナーを最初に駆け抜けたのは、ジェンソン。 フェリペと軽く当たったフェルナンドが、ジェンソンを突っ突いて、ジェンソンのマシンからパーツが飛んだ。 床下の整流板見たいに見えたのだが、大した影響は無かったので、違うのかな。 ティフォシのテレキネシスが作用したのか、フェリペのマシンとタイヤコンタクトが有ったルイスは、右フロントのステアリングタイロッドが折れて、あっと云う間にレース終了。 リーディングトップが、此処でノーポイントは痛過ぎる。 オープニングラップが終了した時点で、ジェンソン、フェルナンド、フェリペ、ニコ、ロバートのオーダー。 レッドブル勢は遅れて居る。
ジェンソンはフェルナンドにドッグファイトを強いられて居るが、ファステストを出し合う展開。 20周目にはトップ3の末席のフェリペとニコのギャップは10秒に広がる。
21周目、セバスチャンがラジオに叫ぶ。 「エンジンがダメに為って来た!」 確か新品エンジンの筈だが、ストレートで伸びずにマークに先行される。 だが、直ぐに回復?! え? 気の所為だったの??
30周目に為ると、最早3台のレース。 ず~っと、ファステストの出し合いだ。 35周目にはジェンソンにプッシュの指示が飛ぶが、フェルナンドとのバトルは見応えが有る。 37周目にジェンソンがPI 。 此れがこのレースのハイライトシーン。 さぁ、フェルナンドは飛ばせ、飛ばして… 翌周にPI 。

F1 2010年 イタリアGP 決勝

ピットアウトで、ギリで前に出たのはフェルナンド。 ヒスパニアのマシンがジェンソンの邪魔に為ったのかも知れないが、矢張、ティフォシの念力だろう。 プライムタイヤの暖まりは悪いのだから、マクラーレンはフェラーリよりも先に入れては、ダメだったんじゃないかい?
フェルナンドがトップに立ち、スタンドだけでなく、コースマーシャル迄が拍手をして居る(笑)。 このオーダーに為るとトップスピードの高いフェルナンドが圧倒的だろう。 う~ん、ジェンソンもセクター2だけはフェルナンドに勝るのだが、追い付けない。 で、フェルナンドの久し振りのP2Wは、スタンドを揺るがす大歓喜の中、ウェイビングをしながらのチェッカー。
ラスト2周迄タイヤ交換を引き延ばしたセバスチャンが、4番手。 此れは危うい乍、悪く無い戦略だったと云って差し上げよう。 此れにニコ、マークが続いた。
チャンピオン争いは、今後のコースが RB6 向きだと云う事も有り、マークに有利に為ったなぁ。
ポディウムでは、コースを埋め尽くすティフォシの Inno di Mameli (伊太利亜国歌)の大合唱。 ジェンソン(こんなハイダウンフォースでこの成績を残せるなんて)には申し訳ないが、盛り上がりの観点からすれば、ベストリザルト。 赤のワンツーでは、出来過ぎだったし… 此れで良いのだ。

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