F1 2010年 ドイツGP 決勝2010/07/26 01:01:00

彼等の全てが好きと云う訳では無いが、赤い車が速い状況はレースを面白くする。 今回はプラクティスの前から、F10のインプルーヴメントが話題に為って居た。 P3は嘗て1台ずつ走らせた頃のクオリファイの様に面白かったし、こんなに手に汗握ったクオリファイは久し振りだ。 共にセバスチャンがトップで、続いたのはフェルナンド。 P3ではコンマ3秒だったギャップは、プラクティスで2/1000秒に縮まる。 3番手と4番手は入れ替わって、フェリペがインタビューブースへ。 セバスチャンはマークと肩を組むかどうかを悩まずに済んだ。 雨の要素も無くは無かったが、ファイナル前に此処迄盛り上がったのは久し振りだ。

大注目のファイナル。 ホッケンハイムのマンモススタンドも大いに盛り上がる中、スタート。 1コーナーを制したのは、フェリペ。 蹴り出しも良かったのだが、セバスチャンとフェルナンドが厳しく争う間隙を突いて、オープニングラップを先頭で通過。 2番手も赤い車で、セバスチャンはフェルナンドを抑える事に腐心し過ぎて、逆にフェルナンドに競り落とされる。 マークはヘアピンでルイスに交わされて5番手。
フェリペのレースリードは久し振りだが、序盤のペースは悪く無い。 13周目にセバスチャンから最初のPI 。 フェラーリは…、当然!フェルナンドから。 フェルナンドは無事にセバスチャンの前に戻り、さぁ、フェリペだが、ギリでフェルナンドを抑えて、リーディングポジションを堅持。 しかし、フェルナンドにが迫るので、大きくは無いがミスを連発。 フェルナンドは無理に仕掛けず、虎視眈眈と隙を狙う。 強引に遣らないのは、レッドブルと云う反面教師の教えが有ったからだろう。
21周目、バックマーカー処理のタイミングで、遂にフェルナンドが仕掛ける。 一旦は前に出るも、フェリペは連続コーナーのレコードラインにも救われて、オーダーは変わらず。 直後にフェルナンドがラジオでチームに伝えたのは、隠語だったかも(今回から交信内容が全部オープンに為ったので、こう云う事が起きる)知れない。 詰まり、「俺を先に行かせろ!」だ。 この時、セバスチャンが漁夫の利を得ようとしたのだが、釣り掛けた2匹の赤い魚が散(ばら)ける…どころか、自分がバックマーカーに突っ込みそうだったねぇ。
其後の赤い2台は落ち着いた状況に為るが、フェリペにはチームメイトとのギャップを伝えると同時に「勝てるぞ! 集中しろ!!」の檄が飛ぶ。 一方で、其れを聴いた(筈は無い)フェルナンドが再び追っ立てを開始し、ファステストを出し合うが、フェルナンドに分が有るのは、まぁ、明らかだ。

F1 2010年 ドイツGP 決勝

残り20周に為った処で、ラジオがフェリペに伝える。 "OK, so, Fernando is faster than you.  Can you confirm you understood the message?" こんな屈辱的なメッセージを聴かされるとは…ね。 因みに後半は、「云ってる事が判ったのなら、行動で示せ」と云う意味だ。 此れは「チームオーダー指示」と取られるよね、当然。 良いんかいな… で、フェリペはヘアピンを過ぎた処で露骨に譲る。 此れだけ明ら様に「行動で示した」のは、フェリペの細(ささ)やかなレジスタンスだ。 御粗末は、この後のフェリペへのラジオ。 "OK, Massa... Good luck!  Just stay within now, SORRY." 現地のコメンテーターには、0.5秒位早くラジオや映像が届くので、最後の "SORRY" の部分が彼らの騒ぎと被って仕舞い、聴き取り難くは有ったのだが、確かにロブ・スメドリーは「ゴメンよ」と云って居る。 フェラーリは、今回からラジオのプライベートスイッチが効かないのを忘れて居たんじゃないの… んなこたぁねぇか。 指示に不満だったロブが態と云った…とか、穿ち過ぎか。 チェッカーの後に「色々と思う処は有るだろうが…」、との意味深長なラジオも流れた。 何れにせよ、フェラーリには「順位操作で10万ドルのペナルティ」が課せられた。 
フェルナンドは「フェリペよりも速い」事を証明しなくては為らないので、最後には15秒台のファステスト(最後にセバスチャンがレースファステスト)で飛ばす。 一方、セバスチャンがハイペースでフェリペを追い上げ、動揺して居るフェラーリの「セカンドパイロット」を脅かすが、此処はフェリペも泣き乍踏張り、最後の10周を耐え切る。 4・5番手はシルバーの2台。 マークは其の後ろ。 此処迄が同一周回か… 「3強」だけのレースに為って仕舞ったな。

西尾中華そば 其の1382010/07/26 05:05:00

この夜は、東京競馬場の花火大会。 30分間に6000発を集中して打ち上げると云う形態が良い。 退院為った知人一家と婿殿、娘、奥さんと大挙して、府中へ向かう。

西尾中華そば 其の138-1

と、其前の腹拵に駒込に途中下車。 日曜日の午後に顔を出すのは、随分、久し振りの事だ。 そろそろ昼営業の終わりと云うタイミングだが、ほぼ満席が続くと云う状況で、この日も小林さんが厨房を担っていらっしゃる。 西尾さんはテキーラ試飲会か創作ラーメンか…と邪推(笑)。 この日は、ジャージャー麺の最終日だが、流石にこの時刻では、売切状態。 其処で「ざる中華」を御願いすると、「塩でも出来ますが…」との事で、是非にと御願いする。

西尾中華そば 其の138-2

西尾中華そば 其の138-3

我儘を云って、「ひらめき」の瓶を拝借し、好みに振って見た。 直喰する時は、多少たっぷり目が好きなのだ。 このマサ配合麺をひらめきで頂くのは大好きだが、小林さんに胡椒も良いですよ、とアドバイスされて試して見たら、やっぱり美味しい。 塩ベースのスープは、結構、塩っぽさを強調した夏向きの味わい。 ノーマルな葱と焦がし葱の2種類の葱が良い風味に貢献。 スープにも胡椒が仕込んで有り、結構、ホットでも有る。 麺にも胡椒を振って置くと、胡椒好きには最高かも… 最後に麺を浸して居た出汁を氷毎、スープに落して完飲。 冷たく為るし、少し濃い目のスープが飲み易くも為る。 ん、チャーシュウも美味だし、大満足なので有る。
E-PL1に依るフォトはPモードでやや明るめ、更に Vivid で撮って見た。 被写界深度をもう少し深くしたい処だが、大分、美味しく撮れる様に為って来たな。