今日のワイン 其の4512010/07/11 16:16:54

ウマニ・ロンキ クマロ コーネロ リゼルヴァ
Conero Riserva "Cumaro" Umani Ronchi 2006

今日のワイン 其の451-1

「美ワイン処 R」での5本目。 この夜は「ラ・ボエム」を除くと、全て伊太利亜ワインで通した。 最後はウマニ・ロンキのフラッグシップワインのひとつ、「クマロ」。 特徴的なエチケット(小生は好きでは無いが…)のデザイン(2006年は20周年記念)でも、知られるボトルの評価は高い。

今日のワイン 其の451-2

ガーネット色に輝く液体は照明に翳すと、もう少し明るいルビーレッドにも見える。 そんな微妙な色合い(ま、このボトルに限った事では無いが)だ。 ブーケにはアルコール香が随分と混じり、熟成香が更に凝縮して詰まって居る様な、少し息苦しいと錯覚に陥りそうな芳香だ。 実際、アルコール度数は14%で、当然フルボディにカテゴライズされて居る。 「黒」と呼ばれるモンテプルチアーノだけで、此処迄重厚に造れるものなのだなぁ、と感心してテイスティング。 ブラック系の果実と樽由来なのか、バニラ香を秘めた液体は思った通りに力強いのだが、結構、ベルベッティな感触で好きなタイプだ。 流石に、伊達に濃いだけでは無い。 上質な葡萄を選果して居ると云う印象を明確に感じる。 だから、果実感を伴うバルーンなイメージが非常に確りして居る。 此れは上質のフルーツ甘味と細やかなタンニン、そして適度な酸味が齎す洗練した質感と云い換えても良い。 そんな液体が余韻を以て、全身に広がって行くのを感じるのは、幸せな気分だ。 此れは、締めに相応しい小生のボトルだね。
マルケ州はワインの産地としては未だマイナーだが、其れだけにコストパフォーマンスが良い。(いや、「Rで飲んで」では無く、リカーショップで購入して、の話だが…) 「クマロ」とは妙な名前だが、ミクロクリマ(微気候)と葡萄栽培に適した土壌を提供して居るコーネロ山の希臘(ギリシャ)名だそうだ。