西尾中華そば 其の1312010/06/29 21:00:55

32度だって? 湿度77%だと! 店内から出て来た西尾さんは、プールから上がったばかりの様に、水も滴る…で有る。 そんなに暑くても足を延ばしたのは、この日は「モルディブの日」だからだ。

西尾中華そば 其の131-1

この国にも節の様に感想させて固めた喰材が有るそうだ。 其れを扱った「美味しんぼ」と云う漫画が付箋迄付けて、カウンターに置かれて居る。 日本の鰹節程には固く無いと仰るが、充分に「石」見たい。 店頭の張紙では、「モルジブ・フィッシュの鰹節」に為って居るが、本当はシーラカンスなのかも知れない(笑)。

西尾中華そば 其の131-2

「ざる中華」にも出来るそうだが、この日限りの一杯なら、基本の中華そばを暑い、熱いで頂く選択をすべきだろう。 スープの色は変わらないので、写真じゃ判りませんね、と西尾さんが笑う。 だが、スープを一口… おぁ、「外国の味」がする。 いや、普段とは明らかに違い、少し渋みを感じる。 其れに慣れると、このスープの色々なパートに使ったモルディブの鰹節の特徴が掴めて来る。 基本的に石灰質、ミネラル感が高いのだ。 屹度、インド洋の海水には沢山の鉱物が含まれて居るに違いない。 だから、スッキリと云うのでは無く、結構、灰汁の存在を嗅ぎ取れる。 だからと云って、其れが不味いのかと云うと、そんな事は無い。 実は先日、3種類の鰹節の出汁をテイスティングさせて頂いた時の印象では、寧ろ期待して居なかった。 だが、この日のスープは「凄く」とは云わないが(御免なさい)、其也に美味しい。 エキゾチックと迄は行かないにせよ、鹿児島の節とは違う、風味と味わいが沢山有る。 そんな南洋の鰹節を手堅く纏めて、何時もの鶏と美味くミートさせた一杯。
麺やチャーシュウは何時も通りだが、細蘖は普段以上にジャキシャキした喰感が麗しかった。 面白い、チャレンジャブルな一杯、御馳走様でした。

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