今日のワイン 其の4462010/06/20 00:15:42

シャトー マルメゾン
Chateau Malmaison 2004

今日のワイン 其の446-1

渦でワインエキスパートのCさんと、新しいシャトーヌフ・デュ・パプを楽しんだ後、更にもう1本と思ったら、芳実オーナーが「用意して有ります」と仰る。 何時も同じボトルでは面白く無いだろうと、ロックスオフの御店主と相談して、セラーに忍ばせて置いて呉れたのだ。 嬉しい心遣いで、Cさんと一緒に是非!と頷く。
シールキャップに、ロスチャイルドのファイブアローが描かれて居るが、ラフィットの筈は無いよね…? 京橋ワインの強烈無稽な宣伝文句は兎も角、シャトー・ペイル・ルバード同様、ロートシルト家がミシェル・ロラン氏をコンサルタントに迎えて、ムーリス村で造るのが此れ。

今日のワイン 其の446-2

此方はガーネットカラーで、深く厚みの有る印象。 明らかにブーケのブーケ(笑)で、百合や薔薇など芳香花束にブラックベリーやバニラ香にココナッツ…かな。 味わいには、シルキーなタッチが2倍にも、3倍にも感じさせて呉れるボリューム感に支えられた凝縮感がたっぷり。 樽香も適切な節度を持って香って来るし、アフターも非常に気持ち良く、情感を込めて延びて来る。 此れは中々のボトルだ… と、見るとCさんが首を傾げ乍、エチケットをチェックして居る。 「メドック?、左岸? 右岸じゃないの…」。 成程、メドックでメルロー80%は珍しいか… と云うよりも彼女はテイスティングからの演繹的疑問の様だ。 後刻調べて見て、彼女の舌の確かさに舌を巻いた。 シャトー・マルメゾンの土壌はメドックの中でも例外的に粘土石灰質土壌なのだそうだ。 即ち、右岸土壌か…すげぇ。 確かに、其れならメルロー80%も納得で、流石はCさん、流石はミシェル・ロラン。
余談だが、シャトー・マルメゾンと聞いて、ナポレオンとジョセフィーヌが暮らしたパリ近郊の住まいだと思って仕舞った。 此処は静かで良い処ですよ、御勧め!

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