今日のワイン 其の4352010/05/29 16:05:03

アンティノリ ティニャネロ
Tignanello / Antinori 2005

今日のワイン 其の435-1

娘と飲んだ「ヴァン・ドゥ・ヴィ」での2本目は、ソムリエ小母さんに壁に陳列して有るボトルを指して、「あれを…」
ティニャネロは、4年前に1回だけ都庁に有ったラ・テラッツアで頂いて居るが、アンティノリの元祖スーパートスカン(何処かの販社の広告見たいだ)。 前回は2000年、今回は2005年だ。
サンジョヴェーゼ85%、カベルネソーヴィニヨン10%、カベルネフラン5%と云う数字は如何にもなセパージュだが、此れがスーパートスカンの草分的存在。
紫を帯びたチェリーレッドのカラーがグラスに透ける。 若さを充分に湛えた美しい色合いだ。 1本目が、グリュオ・ラローズだった事も有ってか、ボルドーの赤や黒の果実のブーケを強く感じる。 カシスやブラックペッパー、樽香由来のオーク香にフレッシュな花のニュアンスも漂って居る。 この辺りが、2005年と云うヴィンテージを物語って居る様だ。

今日のワイン 其の435-2

口に含めば… 此れは我々父娘の好みのボトルで有る事をしみじみと感じる。 スパイシーな風合いに溶け込んで居るのは、ダークチョコレート、コーヒー、マーマレード、アプリコット…其れに檜の香り。 少しスモーキーな印象や、ミネラル感も適切だ。 タンニンはガッシリして居て、揺ぎ無いイメージなのだが、熟成感がやや足りない乍、果実が確りしたコアを成して居るので、バランスが崩れない。 初口では落ち着かない酸味が、収まって来ると滑らかさが増して、急に大人に為る雰囲気だが、グリュオ・ラローズに比べると、飲み頃には未だ数年、いや、2,3年の時を待った方が良いとも思う。 だが、コイツには未完の美味さが有る。 飲頃に為る前にも、飲頃が有る見たいな… こんなタイミングに抜栓して見るのも亦、面白い。
余談だが、ティニャネロの意味が中々判らなかったのだが、アンティノリ公爵家の長女の名前と云う記述を見付けた。 1970年がファーストヴィンテージだから、ティニャネロ御嬢さんも、もう御婆さんかも知れないね。

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