今日のワイン 其の4242010/05/08 14:13:34

ザ・ハットトリック オーストラリアン・ドメーヌ・ワインズ
The Hattrick / Australian Domaine Wines 2001

今日のワイン 其の424-1

今日のワイン 其の424-2

渦に持ち込んだ2本目は、オーストラリアン・ドメーヌ・ワインズのトップキュヴェ、ハットトリック。 ホワイトデーに娘に送ったのと同じボトルを自分用にも保管して置いたのを開ける事にした。
サッカーで御馴染の用語を名前に使って居るが、単に3種のブレンドと云う意味だそうだ。 3種とは、シラーズ(2001年は50%)、グルナッシュ(43%)、カベルネ・ソーヴィニョン(7%)だから、珍しい組み合わせと云う訳でも無い。 だが、1998年創業の新しいネゴシアン、オーストラリアン・ドメーヌ・ワインズは、ブレンダーのトニー・デリジオ氏の手腕と葡萄のクオリティの高さで、評判は高い。 特にこの2001年のハットトリックは、RP91点だと伺った。(99年は95点!)
気品の有るヴァイオレットを湛えたルビー色の液体は、ワクワクさせる光沢を放つ。 其処から香るのは、ブラック系の果実とブラックペッパー、杉等の常緑樹。 表現はCSに有りそうなブーケの様だが、イメージは随分違う。 何と云うか、大胆さとスモーキーさの度合が違う(判りませんってば)。 口に含むと、違いは歴然。 滑らかで、撓やかだが、何処かに荒ぶる魂を隠し持つ。 シラーズのスパイシーさは厳然として居るし、タンニンも其の主張を忘れない。 ブーケ同様に黒い系統、特にベリーとカシスを強く感じるが、ペッパーは消えて、チョコレートやコーヒーの印象が少々加わる。 フィニッシュも適度な節度を守って居て好ましく、此処のイメージだけは南仏のシラーっぽい。 其れ以外は、若者向けのインパクトガンガン…と云う、所謂「ベリー爆弾」って程では無いが、やっぱり、有る程度は「元気印」のボトルだ。 サッカーのワールドカップでも見乍呷るのが、御勧めのシーンだろうか(笑)?

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