Collection of Essays by Claris Two

この夜は渦のスペシャル営業、「新年会」だ。　メニューは、飲み放題の「コース料理」だけで通常のメニューは無い。　普段の電車よりも１本早く、本鵠沼へ。　当然、ＳＰかと思って居たのだが、小生の前５ｍ前を常連さんの御二人が歩かれて居る。　テイクオーバーする訳にも行かず、平静を装って御挨拶するも、ＳＰを逃し、一寸残念なので有る。　そして、笑っちゃう事に列が延びる迄、２０分以上は３人で震える事に…　新年会の張紙は、シャッター／扉に張られて居るのだが、列の後ろに付いた方は気が付かない。　新年会と知って来られて居るのか、通常営業と思って来られて居るのか、見極めが難しいのだが、後者と踏んで、思い切って、でもとても丁寧に伺って見た。　あ、良かった…　「そう云う事ですか」と帰って行かれた。　寒い中、長時間並んで、「なぁ～んだ」と為らない様にと思ったのだが、此以降に到着された方は濃い渦族の皆さんで、余計な心配をする必要は無い。　１９時の開店時には、１０人一寸の常連さんが犇めくが、張紙に書かれて居た「立ち飲み」状況には為らず、先ずは良かった。
カウンターに着くと、直ぐにコース料理が提饗される。　この夜のコース内容は以下の通り。

自家製サンバルソースのポテトサラダ
紫蘇と叉焼、つぼ漬けのおにぎり
しらすとトマトのブルスケッタ　ハーブローストポーク添え
チキン＆ポテトＭＩＸ
叉焼ゴーヤチャンプルー
今日のかけそば
バニラアイス　リキュールかけ

ビールと共に最初に頂いたのは、ポテトサラダ。　自家製のサンバルソースは、結構、辛い。　芳実オーナーにそう云われて居たのだが、やっぱり辛い。　でも、気持ちの良い辛さに大蒜が結構絡む。　サンバルソースは南方系の香辛料だが、ポテトサラダに添えると云うのは斬新だ。　ポテトサラダは大好きなので、「もう喰べちゃったんですか？」状態。
此処で御握を頂くにはタイミング的に早いので、キープする。（結局、御握は御土産と為り、奥さんの御腹に収まる）　ビールの次のアルコールは、やっぱりワインなのだが、飲み放題のワインは普段のワインと違うとの事で、何時ものコート・デュ・ローヌをキャッシュオンで頂く。（結局、皆で２本空ける事に）　こんなタイミングで登場したのは、ブルスケッタ。　グーグルの日本語変換で「ブルス」迄入れると「ブルスク」と出るが、ブルスケッタは伊太利亜の郷土料理で、焼いた固いパンに彼是乗せて頂く。　以前に瑞西（スイス）に単身赴任していた頃、南部の伊太利亜に近い地方で、良く頂いた。　生ハムを乗せると其の地方の赤ワインに良く合ったものだ。　渦ではハーブローストポークを乗せたのが、ワインに合うねぇ。　チキン＆ポテトＭＩＸは、小生も良く御願いする一品。　確かにゴーヤチャンプルー（芳実オーナーの十八番）も喰べたのだが、フォトを撮り忘れたらしい。　この辺りに為るともうへべれけ状態だったかも。

「かけそば」は、針生姜と薬味葱だけの超シンプルな作品。　太目の麺で、饂飩に見えるが、さっぱり和風のスープで将にそんな印象を受ける。　だが、麺味は確り中華で和中折衷で面白く、美味しい。　普段は口にしないアイスクリーム迄、勢いで喰して仕舞ったら、睡魔が襲って来て、皆に起こされる羽目に。　結局、日付が変わった頃に失礼して来たが、其後、何時迄、宴は続いたのだろうか？