今日のワイン 其の357 ― 2010/01/03 11:42:04
ファットリア・レ・コルティ キャンティー・クラシコ
FATTORIA LE CORTI Chianti Classico 2006
FATTORIA LE CORTI Chianti Classico 2006

大晦日の夕方。 大掃除が終わらない内に、奥さんに内緒でエネルギー補充した1本。 流石にハーフボトルから選んだのだが、何時でも背徳の味は蜜の味。
コルシーニ侯爵家(伯爵と訳すケースも有る)は、アンティノーリやボナコッシより格上の家柄、と云うのは彼方此方に書かれて居る話だし、自らがワイン造りを始めたのは最近とか、カルロ・フェッリーニ氏を招聘してガンベロロッソ」を取ったとか云う話も既に知れて居る。 斯くも然様に評判の高いボトル。 侯爵家が採算度外視で造って居るそうで、CPも非常に良いと、ロックスオフのオーナー御推薦でも有る。
蛍光灯の下で見たのだが、サンジョヴェーゼが95%を占める(残りはカナイオーロとコロリーノ)ルビーカラーは相当濃い。 やや、ヴァイオレットにシフトした様子も見える。 スワーリングすると黒酸塊とバニラ香は容易に取れるのだが、少し煙たい印象のブーケだ。 初口は酸味がきつい様にも感じるが、タッチがソフトなので、そんなに尖った感じは受けない。 ミネラル感と細かいタンニンが感じられるが、其れ以上に存在する果実感は、木苺、酸塊、ブルーベリーと云った処が深く、カルロ・フェッリーニ味(笑)。 引きが長く、凝縮された味わいが尾を引く。 少し落ち着きの無い感じもするが、恐らくは低過ぎた液温の所為だろう。