今日の蔦の葉 其の152014/07/26 01:01:00

到頭1週間が空いて仕舞った。 前週の金曜日以来の訪葉。 まぁ、此れが通常のペースなのだが… 営業もオペレーションもステイブルに為ったし、定評も確立しつつ有る。 此日はTTさんの書かれた記事が掲載された雑誌も発売され、益々賑わう事だろう。 そんなタイミングは、もう昼営業の「Open」のプレートが裏返しされそうな頃。 滅茶苦茶暑い…地蔵通りも流石に歩くシニアの姿は少ない。 危険、死んじゃいますよね… でも、こんな時でもビールを口に出来ないのが辛い。 矢っ張り、この時期の人間ドックは避けるべきだった。

今日の蔦の葉 其の15-1
久し振りに原点、醤油そばを湯澤さんに造って頂いた。 丸鶏為らぬ、丸鴨と穏やかに薫る煮干をコアにした醤油スープの一杯。 開店当初に比べるとブラッシュアップされて、より洗練された味わいに為ったと同時に所謂、深味… 複雑で余韻の印象が残る、そんなイメージの作品に育って居る。 此の気温に合わせて、アジャストして居るのだろうとは思うが、流石のテイストだ。 身体が火照り過ぎた所為か、熱いスープを飲み切れなかった。 こんなの初めてで、歳を取ったのか、35.6度の気温の影響かしらん。 外に出るのも嫌に為ったが、そう云う訳にも行かずに照り付ける太陽の餌喰と為る。

フォトは XZ-10 のWBをアジャストして(ペーパーナプキンを「白」だと教えて)撮ったので、普段と印象が違う鴨。 蔦の葉は2種類の照明と外光が入るので、結構、色合わせが難しいのだ。

そばはうす不如帰 其の402014/07/26 23:23:00

此の週末で最後と云う不如帰の7月週末スペシャル。 ラスマイに伺う事に為って仕舞ったのは、開店1ヶ月で15回も伺って仕舞った「蔦の葉」の所為だ(笑)。 7月はもうパスかな…と一度は日和ったのだが、皆さんが撮られたホトのフォトを見て思い改め、矢っ張り伺おうと金曜日は早目に就寝。 …なのに、珍しく寝坊。 予定よりも30分遅い湘南新宿ラインで幡ヶ谷へ。

そばはうす不如帰 其の40-2
8時の到着に為って仕舞ったが、トップ当選(笑)。 もう喰すべき皆さんは、召し上がった後云う事なのだろう。 不如帰の最近の週末限定では最初に伺った日に「アウト」を喰らって以降3度、此の番号以外は頂いた事が無い(笑)。
そばはうす不如帰 其の40-4
直ぐに次の方が到着されたが、其後30分は静かな時が流れる。 暑いとは云え、未だ朝だし、僅かでは有るが、風が有ったのも助かった。 何よりも此処には戦う藪蚊が居ないのが有り難い。 でも、もう1時間遅くて来ても余裕だったね ww

そばはうす不如帰 其の40-3
暇なので(笑)、こんなフォトを撮って遊ぶ。 暇なので、余談…此の蛾だが、枝尺(エダシャク)なのは判るが…ズルトラで彼方此方にアクセスした結果、偽折釘枝尺(ニセオレクギエダシャク)かなぁ。 80分程遊んだ後、山本さんから整理券を頂いて…此の盛夏にどうしましょうと云う状況。 でも、良いアイデアが閃いて、上手く時間を潰す事が出来た。 開店時刻の5分前に戻ると一般(笑)の御客様が列を為されて居る。 右側に整理券組が集まり始めると左側の方々は怪訝な顔をされる、よね。

そばはうす不如帰 其の40-1
扨、此れで漸くの実喰。 斯くも此の一杯のハードルは高いので有る。

そばはうす不如帰 其の40-5
「長州黒かしわの冷やしそば(塩)」が7月の作品だが、こんな塩の冷やしは喰べた事が無い。 最早、ラーメンのカテゴリーには収まらない。 殆ど塩らしい印象は無いのだが、超絶に美味いスープで、鶏の風味と塩が混然一体と為って昇華して居る。 何処かに海が見えるが、魚介では無く、昆布らしい。 淡く仄かに、だが濃いテイスト…手品だか催眠術だか…不思議な世界に誘(いざな)われる。 麺がキュっと締まって、喉越最高で舌へのタッチも心地良い。 オリジナルのテイストを味わってから添えて有るライムに手を延ばす。 フレッシュな香りと酸味が新たな世界を広げて呉れるのだが、好みが有るだろうから搾る量は慎重に、だ。 乗せて有る低温調理のチャーシュウも黒かしわだが、3つの部位を巻いたと云う凝った物。 此れが…此れが、飛切美味。 特にライムとの相性が良く思えた。 緑はオクラで軽く炙って有る。 僅かな青味が良いインパクトだし、フニャポヨの喰感も面白い。 黄色は焼玉蜀黍。 少し悩んだが、エイと手掴でバリボリ行っちゃう。 コーンの甘さがソルティな鶏スープと対峙する様な面白さが有る。 白髪葱に何か乗って居る…ケッパーベリーを刻んだ物だそうだが…何其れ? 風鳥木の蕾をピクルス状にした物だそうだ。(日本では馴染みの無いフウチョウソウ科の植物だが、唯一鹿児島に魚木(ギョボク)が自生して居る) 少量だが、ワインビネガーの酸味が良い仕事をして居る。 此れ、白ワインに合わせたらイケそうだ。 良くこんな喰材を使おうと思われる物だ。 最後の一滴迄飲み干して溜息。 半日を費やす以上の価値が其処には有る。

今回もフォトのWBは白を指定して撮って見たので、印象が変わる。 白熱球設定の方が美味そうに見えるな。 陰影の強い光源なので、フラッシュを薄く当てて、レタッチしたい処だね。 んな事、出来ないけれど…