湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目2013/12/07 21:21:00

土曜日…此の日も「超」が付く早朝から朝霧高原で彗星とダイヤモンド富士の撮影。 其也に撮れたので、気を良くして山中湖へ向かう。 小学生の頃から星は好き(当時加入した天文研究会には今でも所属:50年も続いて居る会も凄い)なのだが、最近、星の写真を撮りたい気分。 でも、リールカフェが山中湖に無ければ、こんなに頻繁に富士山の麓には来ないだろうなぁ。

早朝の富士には雲は無かったのだが、此の時刻に為るとこんな感じ。
湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-01
彼女にパノラマ台からの富士を見せたかった彼氏共のぼやきが聞こえて来る。
湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-02
何回も来られるのは「ひとり旅の特権」だもの。 少し早く湖畔に着いたので、テディベアミュージアムで孫娘へのプレゼントを。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-11
山中湖の此の季節はもう寒い。 日陰は霜だか氷だかで真っ白。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-03
釣客の車がいっぱいの陽向のスペースに駐めて、未だメンテナンスの続いて居るスワンの写真を撮って居ると開店時刻だ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-04
何時も店内から撮る「山中湖の看板」。 小さな白樺とのコンビネイションがとても御気に入りで、此れを見ると「来た気分」が満ちる。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-05
クリスマスツリーの脇のストーブの暖かさが有り難いが、
湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-06
何時もの席に丁度、陽射が差し込んで背中からポカポカと暖かい。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-07
チャーシューサラダ。 最近、野菜不足なので… ドレッシングに加えて、マスタードを然り気無く仕込んだ味わいは、賽子状の甲州チャーシューとトマトやレタスととても良くマッチして居る。 こんなサラダが頂きたかったと云うジャストな作品。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-08

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-09
矢っ張り、此にして仕舞ったつけ麺。 サラダ同様に甲州豚のチャーシューが素敵だ。 出汁に浸された麺を直喰するが、此の麺の喰感や味わいが好き。 柚子胡椒を塗して頂くと尚更なのだが、漬汁と合わせた時の美味しさは特上。 結構な厚さのオイルの層が表面を覆って居るのだが、此が執拗いオイリーな印象を与えない。 此は御見事。 たっぷりの葱や海苔が麺に絡んで旨さ倍増。 醤油感がキリッと凛々しいのも好感が持てる。 最後迄、飲み干して完喰。 いやぁ、撮影旅行の〆にはリールカフェしか無い。 充実した一日の美味い一杯に感謝、感謝。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 9回目-10
駐車場から見た「カバの上陸」。 何時か孫娘と乗りたいね。 扨、高速道路が空いて居る内に帰途に就く。

ラブジョイ彗星22013/12/07 22:22:00

富士山頂から昇る女医さんをもう一度愛して見たい(Lovejoy)とPCと格闘。 漸く、ジャストで観望出来そうなエリアを計算して、グーグルのストリートビューで観望地を探す。 ストビューのカバー範囲の広さには吃驚だ。 漸く秘密の場所?を捜し当てて早寝。 自宅を出たのは午前1時30分。 天気に関しては全く心配の要らない状況で90分を直走る。 ストビューの通りだった山道の脇に愛車を駐めて、エンジンを切ると怖い位に真っ暗だ。 熊とか出たらどうしよう… いや、もう冬眠中だよね、等と思い乍、サンルーフから見上げると!星が無い… 富士山自体は淡く見えて居る様だが、月も無い闇夜で判然としない。 じっくり観察すると、雲量9は有りそうだ。 此はどう云う事だろう? 雲の心配は無い気象状況なのだが、近くに狐か狸でも居るのかしらん? 確かに気温が6度も有るのを不審に思っては居たのだが… 未練がましく観望時刻の5分前迄粘ったが、諦める。 農道へ戻ると同じ目的と思しきグループが車の脇で残念中。 おぉ、此の場所を算出したのは、小生だけでは無かったのね。 でも、農道は街灯が少々明るいのだが… まぁ、もうどうでも良いや。
次の目的地、ダイヤモンド富士の見られる場所は、21キロ程北に為る。 139号線を北上するに連れて気温が下がり、雲が無く為って行く。 で、先日、アイソン彗星が富士山頂から昇るのを撮った「道の駅朝霧高原」に立ち寄ると、雲ゼロで満天の星空。 呆気に取られて圧倒的な星空を暫し眺めて居たが、我に返って女医さんを探すと肉眼でも見えるではないか! 此れだけコンディションが良いと小生の目でも4等星迄はOKだ。 慌てて防寒服を纏い、三脚と E-M5 を抱えて先日と同じく臨時駐車場の端へと急ぐ。 早くしないと薄明が始まって仕舞う。
ラブジョイ彗星2-2
換算600mmの望遠レンズの視野に彗星を入れるのは、ライブビューには映らないので、簡単では無い。 漸く捕まえてもピントを合わせる明るい星が其処には居ない。 明るい星でピントを合わせて、もう一度彗星を捕まえるなんて遣って居ると時間がドンドン経過して焦る。 広角側(150mmだが)で捉えて追い込むとピントはズレるからねぇ… そして、寒い、寒いのよ。 -1度、風が無いのが救いだが… 其れでも女医さんの愛情を得て、薄明が始まる迄には何枚かをSDカードに記録出来た。 薄明をバックにした黒い富士を撮る余裕も無く、車に逃げ帰る。 こんなに指が悴んだのは、学生時代以降の記憶に無い。 エアコンをHiにして、温風に指を翳すとチリチリと音がしそうだ。 次回は、指先の出る手袋を用意しようねぇ。 少し人心地が付くと、温かいコーンスープを啜り乍、撮った写真を確認。 道の駅の設備は星夜撮影の味方だ。

ラブジョイ彗星2-1
薄明が始まる前の1枚。 F6.7 と暗いので、ISO12800 迄上げて5秒の露光で撮ってトリミング。 星夜撮影用の機材無しでは、まぁこんな処だろう。 矢っ張りピントがシャープで無い。 僅かにブレて居るのはレリーズのコード処理の所為かな? あんなレンズやこんな追尾赤道儀、いや天体望遠鏡が欲しく為ったなぁ。 そうだ、E-M1 も… 其れにしてもアイソンとラブジョイ、ふたつの彗星を3週間以内に同じ場所で撮るとは思わなかった。

Wダイヤモンド富士@龍神池2013/12/07 23:23:00

一度は諦めたラブジョイ彗星を撮れたので気を良くして、次の撮影ポイントに移動。 道の駅からは車で5分程の龍神池を目指す。 池は富士本栖湖リゾート(春の芝桜が有名)の中に有るので、観望ポイントを計算した時には入れないだろうと思った。 だが、ネットで調べて見ると、ダイヤモンド富士の日には早朝の2時間だけ園内に入れて呉れるとの事。 いいねぇ。 静かな水面に富士が映る、所謂「Wダイヤモンド富士」は撮った事が無いのだ。 元旦にはバスを仕立てて、何百人ものカメラマンが押し掛けるとも聞いた。 ほぅ、初日の出がダイヤモンド富士に為るのね。 結氷を考えると、水面のコンディションは12月の方が良いとの事だ。 で、リゾートの入口に到着したのは6時少し前。 2台の車が開門を待って居るが、既に管理人の方は到着されて居る様で、管理棟には灯りが見える。 ネットの情報の通り、予定より30分早く、6時半に開門。 小生の後ろに車は到着せず、3人で受付を済ませる。 1000円を支払うと「ダイヤモンド富士入場料」の領収証を手書きして下さる。 山頂のどの位置から何時何分に太陽が出るかと云う細かい資料の準備も有る。 此の朝は中心からやや右寄と云うポジションだ。 1000円の多寡に就いては、異論も有るだろうが、人の手が入った公園内で、トイレも自販機も有るのだから妥当だと思うのだが… いや、好条件に恵まれた朝(管理人さんも「今日は良いですよ」と太鼓判)だったから、そう云えるのかな。 見られなくても金額は変わらないのだから… 3人(後でもう御一人到着)だけだったので、場所取りを急ぐ必要も無く、ベテランの御二人と一緒に和気藹々と設営。 色々なノウハウや経験談を伺って居ると1時間の待時間も長くは無い。 気温は-2度だが、風が全く無いので、大いに助かった。 池には薄氷が張って居るのだが、何と4箇所から放水をして氷を溶かして呉れると云うサービスが有る。 1000円だもん(笑)。
Wダイヤモンド富士@龍神池-01
あ、こんな看板も… 日の出の10分前に放水を止めて、水面を落ち着かせる。 成る可く、氷が遠い位置に三脚を低く設置すると氷が邪魔に為らずに撮れる、と云うアドバイスは有難かった。 管理人さんが仰るには今年の夏の高温で水面に気泡が浮いて居るのが、申し訳ないとの事。 背後から日向が迫って来るので、大体のカウントダウンが出来る…成程。

Wダイヤモンド富士@龍神池-03
太陽が顔を出した瞬間。 実はもっとギリの1枚が有るのだが、判り難いので2枚目を選択。 無風なので水面も穏やか。 …確かに泡が残念かも。

Wダイヤモンド富士@龍神池-02
で、こんなん撮れました! F9 なのだが、もっと絞って光芒を強調すべきでしたぁ。

Wダイヤモンド富士@龍神池-04
XZ-10 を地面すれすれにミニ三脚でセットして、動画で撮ったのをキャプチャー。 良い心算で狗尾草(エノコログサ:猫ジャラシ)を入れたが、不要でしたかねぇ(笑)。 此の位のタイミングだと、池から立ち昇る水蒸気が見える。 泡がカラフルに光って、却って面白いかも。

Wダイヤモンド富士@龍神池-05
放水の飛沫で出来た氷柱。 背景は芝桜の養生。 春への準備…

Wダイヤモンド富士@龍神池-06
厚手の葉に降りた霜。

Wダイヤモンド富士@龍神池-07
杉苔にも着氷。

Wダイヤモンド富士@龍神池-08
側溝の氷は3人が童心に返って割りました(笑)。 結構深くて焦った人も…

皆さん、亦何処かで…と、富士山の次の撮影地点に向かって、足早に去って行かれました。 熱心な富士山写真家の皆さんに感謝。 さぁ、意気込みの足りない無い小生は、リールカフェのつけ麺を頂いて帰ろうっと。