パール富士@山中湖長池入口2013/11/11 18:43:25

ライトアップされた紅葉と富士山のツーショットを収めたので、再び手配して置いたタクシーで対岸へ戻る。 夕刻にダイヤモンド富士を撮った場所よりも670m程西だが、ダイヤモンド富士と富士山頂に沈む月が(満月では無いが)、同じ日にほぼ同じ場所で見られるのは珍しい。 日没時とは打って変わって、深閑として居る湖岸は一寸怖いが、車の光が寧ろ有り難い。 但し、レンズフードが必須だが… 途中で同好の士が御一人加わる。

パール富士@山中湖長池入口-01
で、こんなフォトになりました。 富士山のシルエットが浮かぶ位に露光時間を長くすると、月は形が潰れる程に明るく為って仕舞う。 此のフォトでは、実際よりも富士山を浮かび上がらせる様に手を入れて居る。 で、湖岸の明るさが際立って仕舞った。

パール富士@山中湖長池入口-02
35ミリ換算で72mm、F5.2、SS6秒で撮った儘だとこんな感じ。 当然、此のフォトの方がずっとナチュラルだ。

パール富士@山中湖長池入口-03
ね、弩真中でしょう。 地球照も綺麗だ。

湖面からの蒸気霧でレンズに露が付く。 こう云う時に下手に拭いては駄目なのだ。 あ~、レンズヒーターって、こんな時に使うんだね。 因みに気温は4度。 更に急激に気温が落ちて行く(1時間に2度のペースと後で知る)のが体感出来る。 富士山駅迄の最終バスには何とか間に合いそうだったのだが、何度もバスと電車を乗り換えて、4時間掛けて、深夜に帰宅する気力は疾うに失せて居た。 其処でタクシー会社に宿探を頼み、運んで貰った。 翌日、帰宅前にもう一度、リールカフェに寄りたかったし。

花の都公園@山中湖2013/11/11 22:22:00

流石に標高980m(日本3位)の山中湖だ…朝は寒くて、出発は9時に為って仕舞った。 「今の季節は大した花は有りませんよ」、と宿の方が気遣って下さるが、一度は伺って見たかった「花の都公園」。 遠くは無いので歩いて見た。 こんな季節のこんな時刻に歩いて向かう人は無く。 厚着でひとりトボトボと… と、前方から「歩こう会」の大集団が遣って来る。 皆さんは其々が1回だけの「おはようございます」だが、小生は100回以上も挨拶を繰り返す羽目に。 御蔭様で背筋を伸ばす結果に為った。 彼らは籠坂峠を越えて、須走の(東口本宮冨士)浅間神社の方迄行った様だ。(ずっと後刻に、バスで追い付いた)
道沿の百日草の御花畑も100日を過ぎたらしく、冬の様相。 入場料も此の季節に為ると300円だ。 此処は富士山の絶景スポットとして知られるが、前日と打って変わって、低い雲が立ち籠めて裾野すら拝ませて呉れない。 まぁ、前日にあれだけサービスして呉れたのだから、恨事は云うまいて。 園奥の「清流の里」や温室の花には関心が薄いので、園端に有る育成花壇の様な場所を嗅ぎ当てて向かう。 マップにも載って居ない小さな一角だが、珍しい花々に名札が立てられて居て、興味深い。 花を付けて居る株も多く、2時間はあっと云う間だった。 はい、伺った甲斐は充分以上でした。 沢山撮ったので、幾つかフォトを載せて置きたい。

花の都公園@山中湖-01
「ペンステモン・シャルホーゼン」 ゴマノハグサ科。

花の都公園@山中湖-02
一瞬だけ陽光が射した。

花の都公園@山中湖-03
後姿に惚れました。 もう少し絞るべき…

花の都公園@山中湖-04
同じくゴマノハグサ科の「ペンステモン・フラミンゴ」。
其の名前の通り細い茎の上に咲くので、僅かな風でも揺れる。 E-M5 のAFを追随(コンティニュアス)させて撮った。 凄い機能だねぇ…
花の都公園@山中湖-05
子猫にも見えて可愛いので、何枚も撮った。

花の都公園@山中湖-06
「青藤」と云う名前の不如帰。 初めて見た…
此処には、不如帰や大文字草の色々な種類が植えられて居て、比較が面白い。

花の都公園@山中湖-07
不如帰の「油点草」。 初めて見た…

花の都公園@山中湖-08
竜胆なのは間違い無いが、此処に居るからには珍種なのだろうか? 名札が見当たらなかったので、気に為った。

花の都公園@山中湖-09
其処からの眺め。 何とは無しに好きなシーン…電線邪魔。

リールカフェに戻るバス、「ふじっ湖号」は2時間に1本位しか来ないので、ミスらない様にバス亭へ。 矢張、遅れたので、11時30分に旭ヶ丘に到着。 良いタイミングだ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目2013/11/11 23:23:00

紅葉のシーズンの所為か、リールカフェに向かう「ふじっ湖号」は、ほぼ満席状態。 遅れたので、丁度、開店時刻に旭ヶ丘に到着。 「あれ?」と云う御顔の高村さんに「泊っちゃいました」と照れ笑いを返す。 「其れなら、昨夜は飲みに行けば良かったですね」、「あ、そうですねぇ…」。 前夜は寒くて、其れには考えが及ばなかった。 次回は是非。
此の日は陽が射さないので、実際の気温よりも更に寒く感じる。 コーナーの暖炉では炎が揺れて、視覚からも暖を取れる。 寒~ぃと入って来られる御客様へ何よりのサービスだ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-01
何時もの席に座ると目の前をスワンが通り過ぎて行く。 此の高速白鳥(「白鳥の湖」と云うそうだ)は、JR九州の新しいクルーズトレイン、「ななつ星in九州」をデザインされた水戸岡鋭治氏の手に依る、とアナウンスが聞こえて来る。(水陸両用の「KABA」もそうだよね)

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-02
あら、好いねぇ… もう小生には巡って来ないシーンだな。

そんな悪戯な盗撮の為に時々 E-M5 に手を延ばし乍、此処で頂く幸せの1本と其れを囲む時間。
湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-03
グラスを片手に前日からの24時間を振り返る。 ダイヤモンド富士、紅葉ライトアップ、パール富士と欲張った撮影計画に富士山は3度共付き合って呉れた。 珍しいラッキネスに感謝だ。 其れに昨夕の此処での御好意… 花の都公園の隅に咲いて居た珍しい花々。 益々、小生は山中湖が好きに為った様だ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-04
豪勢に盛って頂いた富士桜ポークのチャーシュウ。 ワインのサポーターには最適で、相互に味わいを高めて呉れる。 少しだけ添えて有るホースラディッシュは、通常の物よりもマイルドな印象でワインの味を殺がない工夫だ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-05
此方のチャーシュウはタレの甘さと焦がし醤油のニュアンス。 肉質も違って、全く別な肴。 糸唐辛子を刻んで乗せたメンマは勿論、甘辛い辣油ベースのタレも良い。 焼酎も貰おうかい(笑)、イヤイヤ…

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-06
湖畔の此処で、こんな時間を此の皿とグラスで過ごせるなんて… 嬉し過ぎて、涙が出そう。

暖炉近くのウェイティングチェアを御客様が占める様に為って来た。 そう云えば、週末に伺ったのは初めてかも。 とても賑わって居るのにも拘わらず、2時間近くも1席をデッドにして仕舞った。 ポケットから「つけ麺」の喰券を取り出して、スタッフの方に御願いする。 前日に高村さんから、「是非、つけ麺も」と伺って居たからだ。
湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-07
勿論、温麺もそうだが、つけ麺は麺のクオリティが大事。 特に小生の様に麺を直喰する麺倒な人の場合は尚更なのだ。 此れは味わえる麺で、風味が高く、喰感も良い。 合わせる焦がし葱の焙煎ニュアンスが高いのも小生の好みだ。 山梨産の小麦で此れを上廻る麺が打てるか、此れだけは疑問が湧く。 前日に「麺も県内産の小麦を使えれば…」、と仰って居たのを想い出しての印象だ。

湖麺屋 Reel Cafe @山中湖 7回目-08
(此のフォトだけは、絞りを開けて手前のピントを逃がして見た)
昨今の漬汁は濃厚な物も多い。 少なくとも小生が良く伺う店では、比重で稼ぐ(悪いとは云わない)様な漬汁は登場しないが、味わいは充分と云うスタイルだ。 其等の店に比べても此のスープは、全く引けを取らない。 コクの有る油は、甲州地鶏の鶏油(チーユ)で風味の高さは特筆物。 其れがベタベタしたオイリーな様子には為らずに、キレの良さを感じる。 漬汁自体もそんな鶏油に合わせた味わいが施されて居る。 濃さで帳尻を合わせる様な安易な妥協が無い。 たっぷりの葱も良いバイプレイヤーだ。

長の粘着を御詫びして、バスターミナルへと向かう。 バスと御殿場線の接続が悪いので、3時間程掛かる帰路もルンルンと戻って来られたのは、山中湖と富士山、其れにリールカフェの御蔭だ。 此の30時間の全てに感謝の充実感、行って良かった。