土浦全国花火競技大会2013/10/07 01:01:00

もう、82回を数えるそうだ。 日本3大花火大会のひとつだが、只の「大会」では無く、「競技」が冠される。 花火師達のコンペティション為るが故に、大変な力作が披露される豪華絢爛の粋を尽くした花火大会には70万人もの人が集まる。 「桟敷」と呼ばれる指定席を取るのも花火に負けない位のコンペで、7月から先着順番を争うと云う過熱振りと伺った。 西尾夫人の御知り合いにそんな奇特な方がいらっしゃって、小生も御誘いの声を掛けて頂いた。 何も貢献しなかった小生が花火フリークの皆さんに混じっても良いのだろうかと思ったが、壱も弐も無く「連れてって下さい」と御願いした。

折角なので御弁当も豪華に、と湯島の「くろぎ」で超高級な御弁当を造って頂いて会場へ持参。 多少重かったのだが、其の美味さは流石、流石で、こんな御弁当はそうそうは頂けない。 もう会場は暗かったので、フラッシュの必要な御弁当のフォトテイクは遠慮した。

上野駅から常磐線に乗り込み、松戸、柏と馴染みの無い沿線を過ぎて、75分程掛かって土浦駅に着く頃にはほぼ100%の乗車率。 98%の人が此処で降りた(笑)。 今回の幹事で全てを手配して下さったWさんと合流して、現場の状況、段取、注意事項等を詳しく伺う。 此の花火大会の事なら、表に限らず裏の裏迄何でも御存知。 頼もしい限りで、小生に取ってはWさんを見失わない事だけが重要ポイントと悟る。 土浦駅からの此のタイミングでの往路は40分程掛けて歩くのがベストと仰る。 参加者の方と話し乍行けば、大した距離では無い。 其れにしても流石は70万人の集客力を誇る大会だけ有って、会場近く為ると歩く速度を稼げなく為る。 住宅街にも露天が並び、田圃や畑の中にもシートが敷かれて居る。 警備、誘導の係員の数も半端じゃなくて、土浦市を上げての大イベントなのだろう。(市長挨拶の前の効果音楽にはワロた。 ボクシングのメインイベントかよ) 回を重ねての結果だろうが、大きな案件から小さなポイント迄良くオーガナイズされて居る。 其れに名ガイド殿が居て下されば、小生の様な面倒臭掛も文句が無い。 超特等席の桟敷の升席に着くと、Wさんは持参された大きなスポンジシートを手際良く敷いて下さる。 霧雨が降り続いて居たので、効果絶大で此れを敷かなければ快適に座れなかったろう。 広くは無い升席なので当然ルールが有り、其れを守る様にアナウンスが有る。 だが、平気で椅子を使う人、傘を差す人、喫煙をする人… どうして、こう云う輩が湧くのだろう。 明る過ぎる懐中電灯を使う人…高輝度LEDの光が前方だけでなく周囲にも広がるタイプなのだ。 赤いセロファンを掛けろ、と迄は云わないが、プログラムを見るのにそんな明るい奴は要らないだろうし、人に向けるな!

御弁当を喰べ終わると丁度競技開始の時刻に為る。 何もかもがWさんの計算通りなのね。 のっけから凄いんすけど。 普通の花火大会しか知らない小生は最初から「フィナーレ」かと思った程。 いや、フィナーレ以上の豪華さ美しさだ。 Wさんは「後半はこんなもんじゃありません」と仰るので期待が高まる。 大別して、「スターマイン」、「X号玉」、「創造花火」の3種類が有る。 音楽にシンクロさせて演じられるスターマインが小生の好みだが、其のスターマインは目の前から打ち上がる。 見上げる90度の頭上で炸裂する大玉は其儘真逆様に落下して来るのでは無いかと思われる程。 こんなに機微に富んだ色が出せるのかと思う程に美しい。 視覚だけでなく、ジャーとかジュワジュワとかそんな音も楽しめる。 凄く進歩した花火芸術なのだ。 一方で、「7号」とか「10号」とかの花火は一発勝負で極超大輪の花が咲く。 大袈裟では無く、桟敷席が揺れる位の音が響くが、其れも亦、心地良い。 殆ど無風状態だった事が逆に災いして、10号玉クラスの高さに為ると煙や低い雲に遮られて、全貌を観賞出来ない事が有った。 「競技に支障が有るので、『煙待ち』をします」と云うアナウンスが度々流れるが、競技大会為るが故に花火師達も然ぞや悔しい想いをした事だろう。 創造花火は、枝豆が弾ける処とか、独楽の形、蝶が舞う姿等が信じられない位に美しく夜空に描かれる。 150分と云う長丁場もあっと云う間に過ぎて行く。 ラスト3社のスターマインの共演は其れは、其れは素晴らしかった。 成程、後半、其れも徹尾を飾るのはこんなにも凄いのねぇ~ 此の夜は E-M5 は持参しなかった。 余程の広角でないと此の位置からは撮れないし、三脚も使えない。 其れよりも何よりも、花火に集中して楽しみたかったからで、心から花火の真髄(小生如きには判らないのかも)を満喫した。 其れでも、記念にと XZ-10 で少しだけ動画を撮って見た。 6分間に2000発を上げるワイドスターマインを中心とした「土浦花火づくし」から6枚。

土浦全国花火競技大会-6

土浦全国花火競技大会-1

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土浦全国花火競技大会-4

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撤収もWさんの指揮で速やかに行われ、早いタイミングでシャトルバスに収まる。 上野行の電車が少ない中、見事に着席も叶い、最後の最後迄快適に過ごせた。 Wさん、西尾夫人に感謝、感謝、大感謝の花火観賞だった。 日曜日が朝からオフィス詰めだったので、上野のホテルに投宿。 其の前に深夜ワインバーで一杯。 24時を過ぎてもワインが飲める都会は良いねぇ。

そばはうす不如帰 其の102013/10/07 20:02:35

此の時期、ジャケットを羽織って出掛けるかどうか迷う。 最高気温と早朝の気温の較差が大きいと悩ましい。 此の日は湿度が高くて、28度との予報でYシャツだけで出発。 そんなスタイルで昼休みに不如帰へ。 地下鉄で行くと案外近いのだが、コストが掛かるねぇ。 外待の2名の女性が空いて居る1席を譲って下さったので、直ぐに着席。

御願いしたのは、塩のつけそば。 筍仕様なので、「支那たけ塩つけ麺」と云う名称だ。 此の日から発売に為った不如帰のカップ麺の御話を伺って居ると直ぐに完成。
そばはうす不如帰 其の10-1
少しピリ辛のスープは塩の存在が消された様にさえ思える。 蛤や色々な要素が混在しても、コアには矢っ張り塩が厳然と備わって居る。 こう云う味造りが凄いんだなぁ。
そばはうす不如帰 其の10-2
麺もモチモチでツルツルと云う歯応と喉越の両方に良いタッチを齎す秀逸さだ。 メンマが沢山なので、細いタイプは麺と絡めて頂く。 太い方は其儘スープに漬けて頂く。 どちらも好み。 チャーシューも素朴に感じさせ乍、凝ったテイストが楽しめる。
御嬢さん御二人に御礼を述べて、外に出ると行き成り名前を呼ばれると、135さん、わぁ御久し振りですぅ。 そんな嬉しい+αでした。