今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル2013/02/03 23:23:00

「祐貴君のラーメンじゃ無ければ、俺も無理して行かないよ…」と呆顔の奥さんに云いつつも、流石に照れ笑いの小生。

今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル-2
不如帰の山本さんに祐貴君が頼み込んで?実現した記念の「超コラボ」。 祐貴君が師とも兄とも慕う山本さんとのイベントは、「そば ~共宴~」と銘打たれた。
前日の土曜日は大賑わいで、ネットには喝采の文章が並ぶ。 前日よりも少ない提饗数の日曜日のハードルは極めて高く為った。 節分の早朝、日曜日だが平日と同じく一番電車に乗り込む。 「もう並んで居ます」の呟きに苦笑い乍も、先ずはオフィスへ。 前日に引き続いての週末ワーク。 朝の必須作業を熟して、「朝飯して来るから、3時間程抜ける」(どんな朝喰だ…)と皆を驚かせて巣鴨に向けて走り出す。 地下鉄の運転手殿に匕首を突き付け、臨時特急に変更させて巣鴨駅に。 急ぎ足の乗客が皆、蔦に向かう様に思えて、ついキャンター(ギャロップはもう無理…)に為る。 蔦の扉前に到着したのは、7時15分。 誰も店前に居ないと思ったら、既に整理券を配り始めて居るとの貼紙。 呼吸を整え(笑)そっと開けると、「あれ、XXさん」と祐貴君。 山本さんにも御挨拶して、不如帰への不義理を御詫びして…念願の黒い整理券(前日は白だった)を拝領する。
今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル-1
シリアルナンバーは、栄光の5番。 遣ったね! 其れ為らば、とオフィスに蜻蛉帰り。 整理券配布は9時頃かと思い、オフィスの皆には3時間と云ったが、差入の朝喰を買い込んで、1時間で戻る。 皆に怪訝な顔をされ乍も11時近く迄、安心して(笑)仕事。 早朝の整理券配布は小生に取っても効率が良かった。 近隣に成る可く迷惑を掛けないと云う配慮で、整理券を配るのは良いアイデアだと思う。 此の日、早朝から配布したのは、前日以上の混雑を見込んでの判断だろう。 毎回、こんな立派な整理券を作るのは大変だけどね。
11時20分集合と云われて居たのだが、気が急いて10分程早目に到着。 徐々に一桁番号の整理券を持つ諸兄が集まり始める。 誰とは無く、「整理券の番号順に並びましょう…」と為るのは、日本人の美徳だ。 「整理券」と云うシステムが成り立つ国は少ないと思う。 開店時刻には、其れでも20名位は並んで仕舞ったかな。 K君が行列を捌くが、勿論、皆がスムーズに其れに従う。

今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル-5
ポケットに忍ばせて居たコイン、1280円を券売機に投入して着席。 1桁番号の皆さんは濃い常連さんばかり。 そんな所為か、カウンターの内と外の掛け合いは面白い。

常連客 : 来年も遣るんですか?
山本さん: イヤイヤ、今回だけです。
祐貴君 : え~っ、遣りましょうよぉ。
山本さん: 勘弁して呉れ…
常連客 : 裏ホトと蔦のコラボ、期待して居ます。
山本さん: …

今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル-3
此れ!
山本さんの雉と蛤に蔦を合わせた出汁に、醤油ダレは蔦とか。 乗って居るのは、蛤にレアっぽいロースのチャーシュウ、そして雉肉… 麺は祐貴君が製麺したハルユタカを使った中細のストレート。 表面に敷かれたオイルからの香りが典雅。 丼をそっと持ち上げてスープを啜ると、蛤の風味に鶏がふわぁ~って。 何時もの蔦テイストが不如帰に抱かれて居るイメージ。 アフターの引きが強くて、こんな印象を持ったスープは初めてかな。 凄いモンが出来るんだねぇ。 此の芸術的な一杯に小生如きがコメント出来る物では無いし、する物でも無いだろう。 天晴れ、見事、華麗にして雄渾、洗練された味わいは比類が無い。 ネットに散らばる称賛の声を集める愚は避けたいが、一々頷く小生だ。 美味しい2店が協働しても必ずしも巧い一杯に為らないのは当然だが、今回のコラボレーション程成功した例を他に知らない。 二人の相性に万歳!

今日の蔦 其の61 蔦狂躁スペシャル-4
柚子味噌の御飯。 「スープを掛けて」との事… 此の味噌は蔦の味噌そばに使われて居る内緒?の奴だろう。 十万億土か仙郷か…屹度、そんな処でしか頂けない〆なんだろうね(笑)。

祐貴君に促されて振り返ると FILE さん、D&S義兄弟。 ゆっくりとは御話出来なかったけれど、来るべき人は来て居る物です。 36番の黒木さんとはタイミングが合わずに残念だったが、詳しい感想を伺いたいなぁ。 いやはや、恐れ入り奉った。 山本さんとのコラボレーションとは云え、蔦が1年でこんな人気・実力の店に為るなんて、嬉しい限りだ。 中の二人は連徹だったのだろうし、嘸かし御疲れだろうと思うと無理には御願い出来ないが、2014年も是非、と小生も願う。

今日の蔦 其の622013/02/05 23:23:00

最近は喰した全部を掲載して居る訳では無いのだが、相変わらず毎週ラーメンスケジュールを立てて廻って居る。 此の週も立案が難しくて… で、日を空けずにと云う事に為って仕舞ったが、蔦を訪問。 あの奇跡の一杯を頂いてから直ぐの再訪。 矢っ張り20分位待って入店。 もう此位は、と云う気分だ。 カウンターで祐貴君の調理の様子を眺める。 両腕をクロスさせて笊から麺を2杯の丼に移すのが、中々色っぽいねぇ(笑)。

今日の蔦 其の62-1
此の日は味噌を御願いした。 不如帰とのコラボの〆の御飯に味噌が乗って居たので、恋しく為って久し振りに喰べたい気分。 蔦の味噌は独特に美味。 赤味噌の様で赤味噌で無く、と云うのが好みだ。 「辛味」が別皿で提饗される様に為った。 適度に辛くて調整がし易い。 少しづつ加えて行くと辛味だけでは無く、味噌の風合も少し違って来る。 此は楽しい。 結局、完飲、完喰。 「明日は雪ですからねぇ」と声が掛かる。 You read my mind.

今日の蔦 其の62-2
芳実兄からの立派な花。

饗 くろ喜@秋葉原 其の132013/02/06 23:23:00

「羹に懲りて膾を吹く」と云う事か。 雪かも…と云う予報にJRが過剰に反応して、7割の間引運転。 異音や事故も重なって酷い事に…とツイッターが叫ぶ。 1番電車は何時もと何も変わらなかったけれどね。 其れでも湘南と違って秋葉原は霙混じりのボタ雪。 こんな天気なら並びは少ないと踏んで、開店8分前の到着で6番手。

饗 くろ喜@秋葉原 其の13-1

饗 くろ喜@秋葉原 其の13-2
花の季さんの味噌を使った「鶏味噌ごぼう和えそば」を目当てに遣って来たのだが、花の季の磯さんが直ぐ後に来られた。 随分前に西尾さんや生田さんと門前仲町の Passo a Passo で御目に掛かって以来。 小生を覚えて居て下さったとは嬉しい。

饗 くろ喜@秋葉原 其の13-3
先日、渦でも舐めさせて頂いたが、此の花の季さんの味噌は1年物と2年物で色も味わいも随分違う。 「味噌の違いを感じたら、蓮華で掻き混ぜて」とのアドバイス。 薄い色の1年物は、塩の輪郭がハッキリしたフレッシュな味わい。 濃い色相に転じた2年物は味わいがマイルドに為って、仄かな甘みが柔らかい。 其れを確認してから蓮華を取る。 最初は遠慮勝ちに、最後は大胆に行う。 沢山の野菜を乗せたルックスの麗しさは失われるが、味わいの観点からは混ぜるのは必須だ。 今回の作品は土の香る野菜な作品と云うコンセプトで、麺にはなんと牛蒡が練り込んで有る。 最初の僅かな風味が時間と共に前に出始める。 濃いテイストの牛蒡を良くコントロールして味噌にマッチさせて居る。 流石に手練の黒木さんの技は違う。 敷いて有る出汁に味噌が絡んで素敵なスープに為る。 自家製の辣油を加えるのも素敵だが、後半に投じるのが良いかな。 最後はスープ割を御願いして、珠玉な一杯を締める。
召し上がるのが早い磯さんが外で待って居て下さった。 駅迄の短い距離の間に色々と御話が伺えた。 味噌をジェラートにした処も有るんだそうで、頂いて見たい。 次週は、ロックンロールワンや渦でも此の味噌の作品が饗される。 楽しみな事だ。