F1 2012年 韓国GP 決勝2012/10/14 19:45:28

フェリペに邪魔されなければ(とは云って居ないが)、PPはセブの物だったろうか? だとすれば、フェルナンドへのナイスアシスト?? と云う訳で、マークが久し振りに「予選だけ男」の位置に戻って来た。 当然、チームオーダーが発令されて…と為るので有ろう。 3番手にはルイスだが、ジェンソンは11番手と面白い位置に落ちた。 フェルナンド、キミ、フェリペの後ろにミサイル・ロメ。 スタートラインから1コーナー迄は極めて短いので、オープニングラップでは長いストレートと続く3コーナーが注目だ。

決勝… やや右にステアしてマシンを止めたセブ。 マークを牽制して、1コーナーで巧くインを取り先頭に。 ストレートではマークがトップを奪い返さんと果敢に攻めるが、セブはインを渡さず。 次のストレートでは、ルイスを交わして3番手に上がったフェルナンドが、更にマークの前に出ようとするも、其処迄は出来ず。 此れでトップの編隊は決まり、ルイスの後ろにはキミを交わしたフェリペが続く。
追い上げを楽しみにして居たジェンソンは、3コーナーで可夢偉と接触して早くもリタイヤの憂き目。 セルジオやニコ(最初に可夢偉が接触)との位置関係も有り、やや微妙では有ったが、可夢偉にはドライブスルーペナルティが下る。 ジェンソンにしては、珍しく激しい言葉で訴えて居たし、矢張、此のアクシデントでマシンを降りたニコと厳しい表情で語り乍、ピットに戻って来た。 鈴鹿でグッドファイトの二人だったのだが… 可夢偉もマシンの損傷が小さく無く、周回遅れで最後尾を走って居たが、レース中盤でリタイヤ。
レッドブルは願っても無い形のレース展開。 ニコのマシンを片付けるのに時間が掛かり、イエローが続き、DRSが使えない時間が長い。 もう、のっけからセブの速さは別格と云うか異次元なのか… フェルナンドは真向勝負は諦めて、少しでも上のポジションを狙う作戦を取らざるを得ない。 14周目にルイスからタイヤ交換開始。 翌周にマーク、フェリペ、キミ。 更に次の周には、セブとフェルナンド(2秒8)。
オーダーは、セブ、マーク、フェルナンド、ルイス、フェリペ、キミと変わらず。 20周目、ルイスが「此のタイヤは保たない!」と叫ぶ。 21周目には、フェリペにあっさり交わされる。 さぁ、レッドブル、フェラーリの4台がトップ4に為る。 キミもルイスを再三狙うのだが、シビアな戦いで一度は前に出たキミをルイスが抜き返す。 結局、ルイスが27周目にPI する迄、キミは抜けず。 しかし、ルイスも此儘、走り切れる事は有るまい。 33周目にマーク、35周目にフェルナンド(2.7秒)。 翌周にセブ、フェリペ、キミがタイヤ交換。 矢張、2回目のPI でも、順位は変わらず。
今回もフェリペが安定して走って居るのは、フェルナンドが前に居て、自分の事に集中して走れるからだろう。 チームからもフェルナンドに絡む指示は出て居ない様だ。
40周目頃には、ルイスのペースが落ちて来て、結局、43周目にもう一度タイヤ交換する事に為る。 オーバーテイクショーに為るかと思ったが、然程の事は無く、剥がれた人工芝を絡めて仕舞い、其後は見る処が無かった。
一方、セブには「タイヤを労れ」と云うコメントで始まって、最後には「もうどうなるかも判らない状況だぞ」と悲痛なラジオと為る。 国際映像でも各マシンの右フロントタイヤ内側のショルダー部分の摩耗が、はっきりと判る様に為る。 でも、「困ったちゃん」のセブは、セクタセルフベストなんかを出して、チームをやきもきさせる。 ギャップはたっぷりだったのだが、ファイナルラップに為ってから漸くペースダウンして、結局、バーストさせずにチェッカーを受けられた。

F1 2012年 韓国GP 決勝
パーキングで待って居たエイドリアンに、セブが一言。 「一寸心配したでしょう?」、「まぁね…」。 やれやれなので有る。 エイドリアンがシャンパンファイト用に用意した水中眼鏡には、「RedBull」の文字。 そんな物も用意して居るのね。
フェルナンドがペースを上げれば、マークもリフレクトして、レッドブルのワンツーで決したレース。 2012年は、ワンツーは此れが初めてだ。 此の結果、セブが6点差でリーディングトップだ。

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