今日のワイン 其の7702012/09/22 08:33:52

ローガン・ワインズ ウィマーラ ゲヴェルツトラミネール
Logan Weemala Gewurztraminer 2011 Logan Wines Orange

今日のワイン 其の770-1
渦の芳実オーナーの処で蛸焼をすると伺い、厚かましく同席させて頂く。 空手で伺う訳にも行かずに、ロックスオフで白・赤を調達して向かう。 オーストラリアからの御客様もいらっしゃると伺ったので、彼の地のボトルからセレクト。 蛸焼に合わせるなら、一寸変化球乍、此れ… ゲヴェルツトラミネールはアルザスの品種だが、オリジナルの葡萄からして、結構オリエントな味わいだった。 豪州で造ると為れば、尚の事と踏んだ。 15年程前には、シドニーには何度も伺って居た。 好きな海外の都市のひとつで、左側通行でも有り、結構自分でドライブした。 ブルーマウンテンで知られる「オレンジ&マジー」は、そう遠く無い。 因みに、ウィマーラと云うのはアボリジニ語で「絶景」だ。
ローガン・ワインズの「鳥のエチケット」は良く見掛けるが、ゲヴェルツトラミネールは初めてだと思う。 ロックスオフの御店主に「良く冷やした方が、御好みだと思います」、と的確なアドバイスを頂いて居たので、前乗りして(笑)冷やす。 皆さんの到着を待ち侘びて、抜栓。 グラスのフォトは省略したが、落ち着いた少し煙霧の掛かった淡い檸檬の色相は結構珍しい印象だ。 ブーケは、パイナップル、ライチ、ジャスミン…と、南方中国仕様。 口にすれば、ピーチだの林檎だの赤い薔薇も加わって賑やかな風情。 成程、温度が高いと此等の甘さが強調されると云う事なのだろう。 流石は、ロックスオフ。 少し不思議なスパイスを含み乍、柑橘系と云うよりもシトラス系の酸味がフレッシュ。 所謂、綺麗な味わいの柔らかい白で、此の品種の良さを充分に捉えた造りだ。 料理に合わせ易い印象で、芳実オーナーが焼いて呉れる(小生は喰う専門)蛸焼にも好い感じでした。

今日のワイン 其の7712012/09/22 08:37:59

フランクランド・エステート オルモズ・リウォード
Frankland Estate Olmo's Reward 2002

今日のワイン 其の771
蛸焼での2本目は、フランクランド。 東のシドニーから何千キロも離れた西濠太剌利に位置する。 リースリングで知られて居るが、此のボトルは赤。 濠太剌利のボトルでもシラーズは不在で、ボルドー品種のセパージュ。 メルロ42%、カベルネ・フラン40%、プティ・ヴェルド8%、マルベック6%、カベルネ・ソーヴィニヨン4%とオージー乍、見事に100%に為るね(笑)。 パーカー氏が「オーストラリアのシュヴァル・ブラン」と呼んだ実力に期待した。
深い色相でダークレッドと云うガーネットカラーだ。 ブーケにはラズベリーやブルベリーに混じって、フリントの印象が有る。 グラスに口を付けると、思った以上にスパイシーで、胡椒のニュアンスが可也はっきりと感じ取れる。 ミネラル感も平均以上で、ん? 難しいヴィンテージだったのかも知れない。 ブラックチェリーやプルーン等の果実感も熟成したと云う感じでは無いなぁ。 一方で、多少細やかでは有っても、タンニンが前に出勝ちで、比較的強い酸味と融合しない。 パーカーさんはエレガントな…と表現されて居るが、肌理は細かい物の余りそう云う感じはしなくて、寧ろ、アフターに残るハーブの印象に代表される様に野性味の方が勝って居ると思えた。