燦燦斗@東十条 其の180 ― 2012/09/04 12:12:00
1番電車の時刻では、鍵穴が見えない程に朝が遠く為り、オリオンを追う様に鳴く蝉声もか細い。 日中は31度迄上がったが、秋と夏のせめぎ合いの決着も今週で付く事を期待して居る。
フォトは急に湧き出した黒雲。 不安定な天気を象徴する様な雲から漏斗が降りて来るのではないかと怖々眺めて居た。
此の週はスケジュールがタイトで、燦燦斗に伺うのも変則日程。 何とか、此の週も後藤さんの一杯に在り付く事が出来た。
矢っ張り、ラーメン。 500円玉を調達してから、遣って来た。 変わらない、ブレないと云う事なら、後藤さんの作品が一番。 而も、其れがとても好みの味なら、こんなに嬉しい事は無い。 舌鼓を打って頂く一杯に毎週会いに遣って来る。 そんな作品が有る事自体が幸せだ。 此の日は御所様も燦燦斗に来られた様で、亦、御一緒したい物だ。
ロックンロールワン@町田 其の94 ― 2012/09/04 19:35:56
町田は小生に取って、難しいロケーションなのだ… 営業時間の事も有り、根性入れてスケジューリングしないと、直ぐに2週間が空いて仕舞う。 15時に会議が終わった此の日、メールもチェックせずに其儘新幹線のホームに向かう。 チケットレスなので、東京駅に入れば2分で乗車。 何事も便利至極だ。 其れで閉店時刻に余裕を持って到着。 「2号つけ麺」か「さらそば」かと悩んだのだが、山形麺と喰べ比べて見たかったので、後者を選択。
細麺のツルスルした喰感で頂く「さらそば」は、上品で洗練感が有る。 当たり前の話では有るが、両麺は全く違う… 山形麺は単一の小麦粉で造られたそうだが、此方は… おっと、企業秘密かも知れないので(笑)、自主規制。 何れにせよ、乗せられた沢山の具とのマッチングや水出し昆布との相性は、山形麺とは亦違った「抜群」振りだ。 胡瓜や鶏肉は云うに及ばず、大葉の部分、茗荷の部分と其々の風合と麺とのコラボレーションを楽しめる。 芥子が亦、良い御仕事を為さる… 最初の「冷やし皿ソバ」や「小麦ヌーボーのサラソバ」には無かった具だが、紅生姜の色相は一際インパクトが有る。 一寸、冷やし中華風のニュアンスを奏でる味わいも楽しい。 好みの問題だが、小生には紅生姜は半分のボリュームで良いかも。
湯切加減(力の入れ方)と茹時間の調整は、別な調理要素なのは当然だが、前回の記事中で「茹麺時間の長短を湯切の加減で微調整する」と云う文意にも取れる様な書き方をして仕舞ったので、此の日、嶋崎さんから詳しい解説を頂く。 (態々、時間を取って下さった) 同じ重量なら、麺が太い場合は細麺に比べて、麺の本数は少ない。 即ち、麺と麺の「間」の数も然り。 詰まり、其処に保持される湯の量も少なく為るので、強い湯切は必要が無いとの事。 前回の山形麺は強い麺だったそうだが、一般的に云えば、太い麺や揉んだ麺は、細麺に比べると切れる可能性が有るので、其れも考慮する時が有るとも仰って居らした。