燦燦斗@東十条 其の1582012/04/02 23:23:00

前週はとうとう伺えず仕舞。 では、と時間を遣り繰りして燦燦斗へ。 4月に入って、東京の染井吉野も開花、陽射の力強さを肌で感じられる様に為った。 でも、気温は14度止まり… まぁ、桜花を長く楽しもうと云う天の采配と考えて居る。 でも、翌日の夕方の風速予報は、なんと18m/秒と云う颱風顔負けの数字だ。 「開くなら翌々日に…」とアドバイスし乍、車窓の淡いピンクに目を遣った。
燦燦斗@東十条 其の158-2
フォトは染井吉野では無くて、梅桃(ゆすらうめ)。 梅と桃と書くが、歴としたサクラ属。 「山桜桃梅」なんて云う何でも来い見たいな表記も有る。 桜の旧字体「櫻」は、元々はこの花を指す字だった。 小さな桜桃(さくらんぼ)の様な実が熟って居る様子が、健やかな成長を願う赤い首飾り(中国での風習)を付けた嬰児(みどりご・赤子の事)の様に見えるからだ。 学名は「Prunus tomentosa」。 Prunus(プラナス)は、古いラテン語の「plum(すもも)」が語源だから、色々なバラ科の果実に縁が有る花と云う訳だ。 「ゆすら」は朝鮮語の「移徒楽(いさら)」(移植して楽しむ)が転訛した物と云われて居る。 因みに「移徒」は「引越」と云う意味だが… 我が敬愛する牧野富太郎先生は「枝を揺さぶって果実を落とした」と云う説を唱えていらっしゃる。 何れにせよ、子供の頃、この実を良く喰べたので、懐かしい。


燦燦斗@東十条 其の158-1
小生の直ぐ後に5人様が到着。 良いタイミングに来たと云う事だ。 其後、続々と云う感じで行列が延びて、開店時刻には10人以上が並ぶと云う状況。 因みに帰る時には、13人を数えた。 購入した喰券は、勿論、ラーメン。 650円を握り締めて階段を駆け上って来たのだ。 う~ん、禁断を解くこの味わい。 濃厚な味わい乍、喉への落ち込みがスムーズなスープ。 其れを巻き取る太い麺。 ローストポークの味わいと喰感。 燦燦斗ならではのテイストの妙にこの日もホッと一息を付く。
今度は何時、来られるかな…と、スケジュール帳を開いて確認し乍、階段を下る。