ロックンロールワン@町田 其の612012/03/30 23:23:00

とても寒かったこの冬も漸く季節のバトンタッチに同意したようで、日向水木の可憐な綻びを1枚。
ロックンロールワン@町田 其の61-2

ロックンロールワンには伺ったばかりでは有ったのだが、味噌ラーメンがこの日限定で提饗されると伺った。 この時刻では売切だろうとは思ったが、其の際は2号を頂くだけだ。 と、そんな気分で扉を引く。 800円の喰券を購入して、ユウタに問うと、幸い未だ有るとの事で、足を運んだ甲斐が有ったと云う物だ。

ロックンロールワン@町田 其の61-1
「山椒と柚子香る味噌らーめん」
嶋崎さんが、普通の味噌ラーメンを造りたくて、と仰る作品が此。 「ね、普通でしょう?」と仰るが、いえいえ、やっぱりスペシャルですよ(笑)。 丼からは味噌の柔らかい香りが漂って来る。 決して、味噌ですよ、と押し付けて来る訳では無くて、穏やかに味噌を主張する。 其処へ優雅な柚子香が立つ。 色合いは黄土色と云う印象のスープに口を付けると、爽やかな中にビリっと痺れの感覚。 山椒を敢えて使ったと仰るが、効果覿面。 此程に強い味わいさえも作品のハーモニーの一翼を担って居り、調和を乱す事が無い。 生姜は穂先メンマに潜むのだろうか? スライスされた穂先メンマを生姜に漬けたと云う事なのかしらん?? 典雅な柚子は、香りの違う2種類が振る舞われて居る。 小さな手摘の柚子と大振りの柚子。 う~ん、思わず唸って仕舞う手練手管で有る。
太麺! ロックンロールワンで頂いた中では一番太いかな。 茹で時間は勿論、湯切作法もアジャストして居るのも知れない。 少し縮れたこの麺は手揉だそうだが、スープにとてもマッチして居り、目論見は大成功だ。 蘖と一緒に口に運ぶと野菜の旨味が躙り寄って来る様だ。 う~む、此を「普通」とか「オーソドックス」と呼ばれては叶わないだろうな(笑)。 嶋崎さんが「特別」と仰る味噌を頂ける日が来るのかしらん。