今日の蔦 其の162012/03/22 01:01:00

夜に為るとグッと冷え込む。 高知では染井吉野が開花したとの事だが、本家で有る旧染井村の蕾は未だゞ固い。 御隣の巣鴨も陽が落ちると鞄から襟巻を取り出す様な気温に為る。 この夜は蔦。 開店から時を経て、色々な事が落ち着きを見せる様に為った。 小生の訪問も他の馴染みにして頂いて居る処と同じ訪問ペースに為りつつ有るかな…

今日の蔦 其の16-1
壱岐っ娘を2杯、御気に入りのグラス!で頂く。 不思議にこのグラスで頂くと壱岐っ娘が少し甘く感じる。 嫌な甘さの筈も無く、仄かな印象が味わいの奥へと誘(いざな)って呉れる。

今日の蔦 其の16-2
チャーシューを一杯。 何時もの様に、味玉をチャーシュウに換えて頂いた。 焼味噌を添えた摘みのチャーシューは、殊の外美味。 特にこの夜はバラ肉が素敵だ。

今日の蔦 其の16-3
頂いた雑魚(じゃこ)。 壱岐っ娘の幽かな甘味にミートする。 何か、高級な印象だなぁ…

この夜は醤油ダレの残量の関係で、早仕舞いがアナウンスされて居た。 御客様が次々と来られて、足りなく為る様なら、小生は次回でも…と思って居たのだが、幸い壱岐っ娘を2杯空ける迄は、問題無かった。

今日の蔦 其の16-4
翌日からは新たなタレで提饗されるそうだが、この夜の一杯も凄く好みのテイストだ。 静かだが凛とした醤油をコアに鶏や魚介等が複雑に、そしてジグソーパズルの如くピタリと嵌まって居る。 何も余計な味の要素は無いが、不足して居る物も無いと云う感じだろうか。 其のスープに武田さんの麺が良く絡む。 麺の特性上、強い湯切りは出来ないらしく、調理過程に祐貴君のアイデアや工夫が見られる。 未だゞ発展途上なのだろうが、現時点で此だけの完成度を見せる作品の其の先に有る作品を味わって行くのは、とても楽しみな事だ。 この夜は、久し振りにS谷さんにも御会い出来たし、伺って良かった想いを沢山頂いて、湘南新宿ラインに乗り込む。

特級中華そば 凪@駒込 其の42012/03/22 23:23:00

この週も霜降に伺う時間を見付ける事が出来た。 外に置かれた券売機を扱うのに、NCS以降の違和感が未だ払拭出来ない小生では有る。

特級中華そば 凪@駒込 其の4
この日は到頭鶏が無く為って、煮干な一杯を造って頂く。 店内の煮干香は中々の物だが、スープ其物の煮干度が高いとは思えなかった。 寧ろライトな煮干感は悪くないと思える程だ。 100回も書いたと思うが、小生は煮干が嫌いなのでは無くて、其の臭みや刳みが嫌いなのだ。 だから、其れを感じさせない煮干の作品は充分に頂ける。 西尾さんが「大丈夫でしたか?」と、知らない人が聞いたら戸惑う様な問い掛けを為さる。 はい、問題無く美味しく頂きました。 流石にアフターに引く煮干香がやや気には為ったけれど、やっぱり西尾さんだ。 大した煮干作品だと感心しする納得の一杯だった。