F1 2011年 日本GP 決勝2011/10/09 18:14:17

レッドブルの連続15戦PPと云うタイ記録は、セブに依って達成された。 其れは凄いと感嘆仕ったが、1000分の9秒(史上最少差)及ばなかったジェンソンの走りは、流麗で素晴らしい。 この人には、走る紳士の称号を差し上げたい。 Q3を終え、ヘルメットを脱いだジェンソンが、悪戯っぽくセブの二の腕を突く。 この二人は仲が良さそうだ。 仏頂面はルイス。 Q3の最後のアタックに入る前にタイムアウト… 確かにシケインでミハエルにインターラプトされた…と、ルイスの視点から云えば、そう為るかも。
一方でQ1で一番上に掲示され(オプションで走った)、観衆を沸かせた可夢偉だが、Q3では1周せずにピットへ戻った。 タイヤを温存する為の記録無しは、走ったミハエルと走らなかったルノー勢2台が他にも居た。 一度は、10番グリッドと発表されたが、可夢偉だけが「タイム計測を試みて居た」として、7番グリッドに棚牡丹。 この細かいルール迄を理解して、チームが戦略を立てたとは思えないけれどねぇ。 ミハエルは面白く無い様だが、ま、可夢偉の母国GPですから…?
ドライバーズパレードの発走前にセブに群がるカメラマン… マークの周りには、そんな姿も無く、一事が万事、此れではマークも面白く無かろう。 最近ではすっかり、"The Best of Second Pilots." の呼称が板に付いて仕舞った格好だ。 「予選だけ男」の方がマシだったんじゃないか? 好きでは無いマークだが、一度位、勝たせて遣りたい。 にしても、矢張、日本で行われるGPは格別な思いを小生も感じる。 フジの衛星放送も特番体制で、盛り上げる。 2011年から国際映像がHDに為ったので、我家でも漸くフルデジタルの環境を導入し、録画品質の向上が叶った。 但し、コピープロテクトの関係で、PCに DLNA と DTCP-IP を併用してして流しても、キャプチャー出来ない。 DVDに焼いて再生するので有れば、キャプチャーも容易いのだが、面倒だなぁ。

<ファイナル>
スタートでセブが右に振ってジェンソンを抑え込む。 審議対象に為る程の厳しい寄せだったが、其の隙にルイスが2番手のポジションを得る。 一方、可夢偉はアンチストールが掛かるスタートで、棚牡丹のポジションを5つ落とす。 DRSが使える迄にセブはルイスに1.7秒のギャップを築くと云う何時もの逃げ作戦。 9周目に極端にペースの落ちたルイスが、ジェンソン、フェルナンドに交わされ、堪らずにタイヤ交換。 40キロしかオプションタイヤは保たないのね。 況してや、ルイスの様なドライビングなら尚更だろう。 10周目には、セブもPI 。 翌周には、ジェンソン、フェルナンド、マークも入る。 1回目のピット作業を終えた時点でのオーダーは、セブ、ジェンソン、フェルナンド、ルイス。 だが、ルイスのスタイルではオプションタイヤは「使えない程」の状況で、ペースは直ぐに落ちて仕舞うので、20周目にはフェリペに追い廻される始末。 で、2台は接触し、フェリペのエンドプレートが飛ぶ。 因縁の二人に亦… ルイスはミラーを見て居ないのか、見て見ぬ振りをして居るのか?、以前の可夢偉とのコンタクトの時もそうだったが、危険なドライビングだ。 当然、審議対象インシデント(御咎め無しだったが)。 其れに引き換え、ジェンソンはジェントルなドライビングで、華麗にファステストを出しセブに迫る。 ジェンソンのペースを見たレッドブルは、アンダーカットさせじとセブを直ぐにPI させる。 翌周、ジェンソンも透かさず入り、目論見通りにセブの前に入る事に成功。 レース後半は、MP4-26 にアドバンテージが有るので、此れは戦術的なアドバンテージ。
24周目にSCが入り、ルイスに飛ばされたフェリペのマシンパーツを片付ける。 セブとしてはラッキーなのか、後ろのフェルナンドが脅威に為ったのか。 皆さん上手な再スタートだが、レーススタート時とは逆にジェンソンが、3周連続でファステストでガンガン逃げる。 34周目にセブが先にPI 。 2周後にジェンソンが入るが、トップの座は渡さない。 逆にフェルナンドがPI した周のセブのペースが遅く(バックマーカーの所為?)に先行されて、ポジションダウン。 後方のドッグファイトは、ジェンソンには有難い展開。 レッドブルの2台にはチームから「無理するな」の指示が飛ぶ。 3位、4位で良いと云う事ね。 セブにして見れば、優勝でチャンプを決めたかったろうが、最早、其れは難しいだろう。 最後はペースが落ちて、フェルナンドに迫られたジェンソンだが、クレバーな走りでラスマイのラップでファステスト(このタイヤ状態で!)を出し、フェルナンドを抑え切って、ブラボー! ゴールラインの先で、ジェンソンはマシンを止めたが、燃料がギリだったの?! 僅差の決着で、ジェンソンが勝って、セブが3着で戴冠。

F1 2011年 日本GP 決勝
小生に取っては、好ましいポディウム光景だった。 タイヤマネジメントの巧い3人、日本で人気の3人で決まった。


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