西尾中華そば 其の2222011/08/19 23:23:00

この週本来の限定作品は、「地鶏と雲丹の冷や冷や ~大蒜の香り~」だった。
西尾中華そば 其の222-2

だが、御盆休みに依る雲丹の入荷不足で打ち切りに為り、「有機野菜と鰹出汁のひんやり」に変更に為った。 処が、西尾さんが北方四島?の雲丹で「馬糞雲丹の冷や冷や ~北海の香り~」を造られると云う話を聞き込んだ。 最初の雲丹の作品の倍の値段で、トントンとの事。 高過ぎるので、一般提饗はしないそうだ。 其処で時刻を打ち合わせて、この週三度目の霜降詣。 何か西尾さんに翻弄されて居る気分だ(笑)。 前日はこの夏最高気温を記録したが、この日はゲリラ豪雨で雷鳴が轟き、気温も8度下がった。 そんな中で頂いたのが、此。

西尾中華そば 其の222-1
先ず、スープの粘性が違う、カラーが濃い。 前回はサンジェする事で、トロミを増して居たが、今回は生クリームを加えた事と馬糞雲丹自体の濃度と、更に鶏を強くした結果の様だ。 麺の上には、雲丹入りのチーズ。 更に雲丹其の物が乗るが、形崩れして居ないね。 雲丹は少し小振な方が味が濃いそうだ。 チーズは前回よりも少しだけハード仕様。 前回は掻き混ぜたが、今回は優しく和えた程度で頂いた。 比重の高いスープは、コンクな馬糞雲丹のテイストに満ちて居り、鶏の風合も効いて居る。 隠し味的に醤油も使って居ると伺った。 一方で魚介の風味は後退したが、此位で寧ろバランスが取れて居ると思う。 一寸、カルボナーラを頂いて居る気分だ。 「少し胡椒を使って見て下さい」との事で、試して見たのだが、呆れる程にぴったり来る。 隠し味の醤油の効果だそうだ。 醤油其物を垂らすのも良いそうだが、其れは試して居ない。 喰べ進むと自然に麺とスープと雲丹が馴染んで行くが、添えられて居た山葵が良い仕事をして居る。 本山葵を鮫皮で卸して居るからこその、甘さと風味だ。 サッと揚げたガーリックチップを別皿で出して頂いたが、香ばしい味わいが強く、小生は無い方が良いと感じた。 パウダー状にして少し振るに留めるなら、良いかも知れない。 夏の気温の所為?で、マサ感が大人しい昨今の麺だが、雲丹と合わせるなら寧ろベターだ。

山手線や新幹線が止まる程の大雨の所為で、まったりペース。 久し振りに西尾さんとゆっくり話せて良い時間だった。