凪@渋谷 其の2412011/07/27 19:30:31

随分久し振り、なんと5ヶ月のインターバルを空けて、凪の本店に伺う事にした。 小林さんに不義理をして居たし、店内のレイアウトを変えたと伺ったからだ。 渋谷の坂を登ると大汗を掻く様な蒸し暑さだ。

凪@渋谷 其の241-1
御店の入口には券売機がセットされた。 少し悩んで、「翠王」の喰券を購入。 厨房に小林さんの姿が見えたので、御邪魔だとは思ったが、声を掛けた。 此が幸いして、「限定を…」との御提案を頂き、喰券を変更して頂いた。
店内はカウンターが撤去され、低いテーブルがセットされた。 混んだ時間帯だったので、テーブルでの相席と云う事に為るのだが、小生の前の常連さんと思しきスレンダーな御嬢さんは、小生の分の水もグラスに入れて下さった。 いや、美人に見えたなぁ… こんな二つの出来事で気分も晴れやか。 ハンガーが無く為って仕舞ったので、ジャケットを脱げないのだが、冷房の効きは以前よりも良く為った様だ。 ハンカチを首から下げようとすると、フロア担当のスタッフの方が紙エプロンを出して下さった。 3つ目の嬉しさだ。

凪@渋谷 其の241-2
忙しいタイミングにも拘わらず、小林さんが造って下さった限定作品が此。 「冷やし豚王」。 冷やし中華タイプの作品だ。 タレの風味は、しょっぱ酸っぱい。 有りそうだが、初めて頂く味わいで、明るい醤油に強くは無いポン酢風味で、「洗練された」と云う類の味わいでは無いが、インパクトの有る小生の好みのテイスト。 味玉、胡瓜やトマト等、前日の西尾中華そばで頂いた冷やし中華程では無いが、具は豊富。 真中のチャーシュウの上には長葱と紅生姜が彩りを整えて居る。 紅生姜は、思いの外、このタレのテイストにマッチする。 タレが全体に行き渡る様に掻き混ぜると、更に味わいが広がる。 比較的細い麺は石橋さんの製麺だそうだが、マサ配合では無い。 喰感の良い麺で、凪製麺健在をアピール。 柔らかく白くて軽いゼラチン質のプリプリは、豚骨スープが固まった物だそうだ。 味わいも温度に見合ったサッパリ系で、豚骨っぽく無い。 臭みも刳みも皆無だ。 此なら豚骨苦手の人にも受け入れて貰えそうだ。 一方で、葱が少々葱らし過ぎるかも知れない。 葱が気に為る人には、少し葱匂が邪魔に為るやも知れない。
この作品も西尾さんアイデアの作品だそうだが、成程、何処か前日の一杯と繋がって居る様な気もするなぁ。 気持ち良く、美味しく頂いた。 禁酒期間が開けたら、亦、御邪魔しよう。