西尾中華そば 其の2022011/05/19 01:01:00

陽射しと共に気温も上昇し、暑い位だ。 この時期の霜降は薔薇を訪ねて、旧古河庭園に来られた人々で賑わう。 西尾さんの処も普段とは違う御客様が見えるとか。 丁度、一段落したと仰るタイミングに到着すると、「冷たいのにします?」と訊かれる。 前夜にラーメン女子大生企画の取材が有ったそうで、其の作品。 「鶏と冬瓜のひんやり」は冬瓜の冷たいスープの醤油ラーメンとの事。 頂かない訳には行かないでしょう、と云う状況。

西尾中華そば 其の202
そんなにキンキンに冷やして居る訳では無く、程良い温度のスープだ。 氷が浮いて居るのかと思ったら、此が冬瓜。 はい、大根じゃ有りませんよ(笑)。 スープのテイストは淡い根菜香と鶏風味。 前者が冬瓜のなのだろうが、穏やかな味わいが鶏に優しく絡む。 相変わらず、良い御仕事振りで、風雅な作品に仕上がった。 このスープでもヤマロク醤油の合醤が確り効いて居る。 乗って居るのは、千切のレタス。 余り千切にはしないので、珍しい喰感。 途中で白髪葱も加えて頂いた。 この後は、クレソンに切り替えた見たいだが… 香ばしいチャーシュウとスープの相性も良かったのだが、この日のチャーシュウは特に美味しかった様に思える。
不意にこんな作品をチロっと造るので、西尾さんは油断が為らないねぇ。

撮って見た 其の352011/05/19 21:28:34

今回は葉書サイズに印刷する都合が有り、3:2で撮った。 掲載サイズは、1184 x 800 の PNG ファイルに落して居る。 (印刷用は、JPEG ファイルで、1818 x 1228 )

撮って見た 其の35-01
金蘭(キンラン)。
片栗の姿は全く見えなく為って仕舞ったが、其後にスクっと可憐乍も凛々しい茎を立てて居るのがこの花。 早朝に訪ねたのだが、開花を待てずに撮った。 御世話をされて居る老翁に御話を伺う事が出来たのだが、自然な儘を維持するには御苦労が尽き無い様だ。
以前は自宅近くの雑木林にも有ったこの花が、今は「絶滅危惧II類」に指定されて仕舞った。 蘭菌根との兼ね合いで、移植しても先ず育たないので、愈々難しい。

撮って見た 其の35-02
浦島草(ウラシマソウ)。
同じ場所で見付けた。 何かグロなイメージだが、花の部分から長く伸びた「付属体」が特徴。 此れを浦島太郎の釣糸に見立てて、この名前が有る。 花(肉穂花序:にくすいかじょ)を包む仏炎苞の模様が怖い。 華奢な片栗の後に出て来るんだから…
小型の株は雄花、大型は雌花に育って行く。 雄花で花粉を纏った茸蝿が雌花に入り込む事で受粉するのだが、雄花には有る仏炎苞下部の隙間が雌花には無いので、蝿は脱出出来ずに花の中で死んで仕舞う。 わぁ、やっぱり怖い花なのだ。
そんな犠牲の上に結実した果実も其也にキモイので、秋に撮りに来よう。
撮って見た 其の35-03
先日、源氏山から化粧坂を下りた時に浦島草が丁度、土中から鎌首を擡げる様に生えて来るのを撮って居るので、紹介して置きたい。 生えて来る時から気味が悪い…

撮って見た 其の35-04
武蔵鐙(ムサシアブミ)。
此れもおどろおどろしい印象の花で、浦島草の近縁。
蝮草と説明されて居る方が居らしたが、同じテンナンショウ属でも別な花。
馬具の鐙(其れも武蔵国製)に仏焔苞の形が似て居るので、この名前が有る。

撮って見た 其の35-05
熊谷草(クマガイソウ)。
此れは珍しい花… 乱獲で減り、栽培も難しく「絶滅危惧II類」指定。 もう直ぐ無く為って仕舞うだろう。 
袋状の唇弁を熊谷直実(くまがいなおざね)が背負った母衣(ほろ)に擬えて命名されたもので、「母衣掛草(ホロカケソウ)」の別名が有る。 ラン科で敦盛草(アツモリソウ)の仲間だが、このアツモリは平敦盛から名前を取って居る。 余談だが、熊谷直実は平氏から源氏に主家を変えて居るので、源平がアツモリソウ属に同居して居る形…かな。

撮って見た 其の35-06
蓚(スイバ)。
偶には今でも何処ででも見られる花を撮ろう。
雄花は白っぽく,雌花は赤味が掛る。 「酸葉」とも書く様に葉には蓚(シュウ)酸が有り、齧ると酸っぱい。 いや、スイバに含まれる酸なので、この名前が付いた。
この花を酸模(スカンポ)と呼ぶ人も居るが、スカンポは虎杖(イタドリ)の地方名の事の方が多い様に思うが、「間違い」と云う類の話では無いなぁ。

撮って見た 其の35-07
西洋芥子菜(セイヨウカラシナ)と並花虻(ナミハナアブ)。
初夏とも云って良い程の強い陽光に輝いて居る。 此れも何処ででも見掛ける組み合わせ。

撮って見た 其の35-08
鬼野芥子(オニノゲシ)
イメージは「サーカス」。
ピンク色は落花した八重桜だが、棘に刺さった様で痛そうだ。

撮って見た 其の35-09
蕗の葉に落ちた八重桜にスポットライトが当たった。

撮って見た 其の35-10
鎌柄(カマツカ)。
下野(シモツケ)に似たこの花は、鎌柄だろう。 硬いので、鎌等の短い柄(長くは取れない)に使われたので、この名前が有る。 牛を屠殺する時にも、尖らせた枝を眉間に打ち込んだので、「牛殺(ウシコロシ)」の異名が有る。 可愛い花に似つかわしく無い。

撮って見た 其の35-11
赤花夕化粧(リンク)。
小生の好きな待宵草の仲間。