燦燦斗@東十条 其の1082011/03/30 01:01:00

燦燦斗にも御無沙汰して仕舞って居る。 どうしても、と昼休みに強引に遣って来た。 冷たい雨に煙る街を見て居ると、被災地は雪だろうと気が滅入る。

燦燦斗@東十条 其の108
こんな気分でも、燦燦斗の一杯を頂くと身体も気持ちも温まる。 そんな優しさに満ちて居るのは、後藤さんと奥様の心が籠った作品だからだろう。 何時もの味わいが、滲みるなぁ… 魚介豚骨が… ローストポークが…等々、毎度のコメントは控えて、只管、味わう燦燦斗テイスト。 美味!

西尾中華そば 其の1912011/03/30 02:02:00

随分久し振りの訪問。 こんなにインターバルを空けた事が無かったな。 勿論、大震災以来初めてだ。 夜営業の開店時刻に到着。 西尾さんが暖簾を掛けるタイミングだった。 大震災の後の凪の営業状況は、何かと変則的だったが、翌日には「炎のつけ麺」の営業も再開され、此れでほぼ平常営業体制と為る。 生田氏は義損物資等を乗せて、仙台に向かったそうだが、凡人的小市民の小生としては、何度目かの義損金を此処でも投じるのが精々だ。
西尾さんが検討を重ねて居た「醤油」だが、最終的に「鶴醤(つるびしお)」を使う事にしたとの事。 西尾さんが惚れ込んだ、小豆島のヤマクロ醤油さんのトップキュヴェで有る。 先日頂いた「鶴醤」は、秋冬限定の醤油だが、今後、西尾中華そばで使われるのは、通常版の物で、「菊醤(きくびしお」)とも然程にはプライスも違わないとか。

西尾中華そば 其の191-1
で、この「鶴醤」と「菊醤」、更には、秋冬限定の「鶴醤」の3種類を利き醤油して見た。 何と云っても、秋冬版の「鶴醤」の存在感が強い。 切れの有るコクが、テイスターを選ぶ様に迫って来る。 先日、正眼に構えて対峙すると書いたが、矢張、そんなイメージが蘇る。 続いて、通常版の「鶴醤」だが、輪郭のクッキリした処は、秋冬版と同じだが、少し微睡感が出て、穏やかな印象が加味される。 コクは充分だが、抑えた切れと云う印象で、ラーメンのタレにしたいのは、寧ろ、此方なのかも…とも感じさせる。 最後に「菊醤」だが、正直、通常版の「鶴醤」との差が凡舌には、其れ程にははきとしない。 旨味の閉じ込め方が違う… と云うか、前者が、其れでも尚、凛とした居住まいで、旨味を制御して居る感じが有るのに対して、後者は静謐な佇まいで、旨味を自由にさせて居る… 何だか良く判らないけれど、真面目な「鶴醤」と優しい「菊醤」と云うイメージなのかも知れない。

西尾中華そば 其の191-2
そんな醤油の話を西尾さんとし乍、ビールを1杯。 そして、もう一杯…

西尾中華そば 其の191-3
で、造って頂いたのは、通常版「鶴醤」のタレの一杯。 生(き)で頂く醤油とタレでは、其れは凄く違うので、素人の小生に判るのは、只、「良いタレですねぇ、美味しいですねぇ」で有る。 敢えて云えば、矢張、コクが深い。 醤油味が濃いのでは無い。 寧ろ、薄口にすら感じられる味の趣に深淵を覗き込む様なゾクゾク感が有る。 こんな一杯… そうは存在しない。
この日は、久留米の麺が使われて居て、やや太目の麺。 以前、渋谷の本店で使って居た久留米製麺の麺は、もっと細い麺だった。 現在は諸事情で止むを得ないのだが、矢張、細麺の方がベターだと思う。 マサ配合麺が一番かと思うが、久留米の麺でも、もう少し細い麺で有れば、良いのでは無いかと感じて居る。 何れにせよ、楽しみが増えた。