西尾中華そば 其の175 ― 2010/12/30 23:23:00
西尾中華そばの超スペシャルな年末の「年越し中華そば」を頂きに霜降へ。 このスペシャルは「高級西中」とも銘打たれて居り、高級素材のオンパレードだ。 昨年は大変な賑わいに為ったし、今回はプロパガンダも充分。 で、早起きをして、注連飾りを付けたら、即出発。 10時30分に開店と云う噂?も有ったので、そんなタイミングに駒込駅到着。 常連のMさんとバッタリ。 流石に御早い。 で、ふたりして、堂々のSP。 11時前に有り難く、西尾さんが暖簾を掛けて下さる。

250円の特別な味玉は小生には勿体無いので、御遠慮申し上げて、400円の肉増を御願いする。 1350円の一杯には、10倍の価値が有った。
鶏チャーシュウも加わって、チャーシュウ満載の一杯。 スープを啜ると、「!」。 流石に滅茶苦茶美味い。 凄みの有る滋味で、こんなん喰べた事が無い。 どう表現して良いか判らない程に、旨味が溢れ返って居る。 西尾さんが仰る様に造り方は殆ど変えずに、兎に角、最高の素材を結集して拵えた作品、と云うポロシーを其儘に感じ取れる。 麺もスペシャルで、田舎蕎麦見たいな色相。 例の花の季さんの小麦ヌーボー見たいだが、其の小麦粉も3割程度は配合されて居るそうだ。 其れ以外に五穀とか、色々と組み込まれて居る様で、比重が高く重い麺だ。 此は風味が高く、喰べ応えが有る。 このスープには此程にパワーを秘めた麺で無いと太刀打ち出来ない。 ピンク色の麺が何本か仕込まれて居り、冷麦の様だ。 「赤い糸」と仰るが、誰と繋がって居るんだい? 小林さんが、「来年です」と上手く纏めて下さった。 チャーシュウは、豚、鶏とも秀逸で、元々御所様推奨の美味いチャーシュウに更に磨きが掛ったと云う印象。 卓抜スープにも勿論、マッチして居る。 西尾中華そばとしては、珍しくメンマも配らわれて居るが、此れも中々美味で、普段も使って欲しいな。 いや、此は凄い一杯だった。 勿論、採算度外視の出血大サービスなのだが、素材を奢ると此処迄為ると驚かされた。 勿論、微妙なアジャスト等、其れを活かす技が有っての事なのは、云う迄も無い。 勿論、素晴らしい一杯を完喰、完飲。 外を見ると、既に大行列の様相。 見知った御顔も多く、御疲様ですぅ。

初めての眼鏡姿の西尾さんと何時もの様に眼鏡着用の小林さんに年末の御挨拶をして、店を出る。 行列の最後尾は大通りに達しようと云う勢い。 そう、西尾フリーク為らずとも、この魂消た一杯は喰べ逃しては為らない。