今日のワイン 其の501 ― 2010/12/13 21:28:20
シャトー ベルグラーヴ オー・メドック
CH. BELGRAVE HAUT-MEDOC 2006
CH. BELGRAVE HAUT-MEDOC 2006

矢張、渦BBQキャンプ反省会で、ワインエキスパートのCさんが持って来られたボトル。 「美しい砂利の畑」と云う意味のワイナリーは、5級とは云えマイナーなイメージで「知る人ぞ知る」的だったのだが、漫画で扱われて以来、値段が上がって居るとか…迷惑は云い過ぎにしても、凄い影響力なんだな。 RP好みでは無い様だが、彼が良い点を付けると、もっと高騰しそうだ。 ワイナリーの場所はサン・ジュリアンの近くのサン・ローランで、ラグランジュの御隣(裏と云う表現も有る)。
グラスを照明に翳すと、少し紫を感じる深いガーネットカラー。 ブーケはブラックチェリーとプラムとスパイス…で「CSが49%、メルロ43%、CF4%、プティ ヴェルド4%」(異情報も有り:小生ももう少しCS度が高い様に感じる)と云う印象を裏切らない。 ミシェル・ロラン氏がコンサルティングして居るそうだが、彼御得意の熟成果実感が良く出て居る。
味わいはしっとりと深い印象で、インパクトの強く出るタイプでは無い。 何処かのホームページに「筋肉質で凝縮味があり、強靭なタンニンを持つ力強いスタイル」と有るが、とてもそうは思えないなぁ… 熟成感はブーケ程では無いみたいで、果実味の出方は穏やかで、酸味やタンニンとのバランスが良い。 少し落ち着いてからだと、柘榴の様な不思議な甘さが柔らかいコクの中から出て来て、ナイーブなイメージさえ出て来る。 アフターの引きはとても穏やかで長く、ゆっくり落ち着いた夏の宵に飲みたい1本。 此れは中々エレガントなボトルで、流石はCさん、御目が高い。