今日のワイン 其の4992010/12/13 21:12:52

シャトー・ド・シャントグリーヴ・ブラン・AOC グラーヴ
Chateau de Chantegrive 2007 AOC Graves Vignobles Leveque

今日のワイン 其の499

そろそろ3ヶ月前に為りそう(汗)だが、渦BBQキャンプ反省会は、帰宅の翌々日に渦で行われた。 驚いた事に全参加者(小生の奥さんを除く)が再び集う。 芳実オーナーの提饗は、BBQに駆け付けて下さった、 テディ・ベア・ミュージアムの館長さん差し入れのワイン。 白はグラーヴのドライなボトル。 Cさんと「Chantegrive」って何だ? って話に為り、辞書を引くと「歌う歌鶫(つぐみ)」と為る。 エチケットに描かれて居る小鳥がそうなのだろう。 RPの「セレブがパンピーを見下した様なコメント」には白けたが、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが半々のボトルの評判は高い。
エッジにグリーンを感じる檸檬イエローだから、ソーヴィニヨン・ブランっぽい色だ。 ブーケも白い花とピーチと…SBだねぇ。 少しだけ炭酸っぽい液体だが、ブーケ以上に香るし、フレッシュで切れるなぁ… と思って居ると、半分を占めるセミヨンの柑橘系が主張を始める。 グレープフルーツの酸味が遣って来るし、ハニー香を伴うコクが切れを覆って来る。 もう少し温度が低いと切れも調和しそうな気がするが、このタイプに有り勝ちな苦味が薄いのは好ましい。

今日のワイン 其の5002010/12/13 21:22:03

シャトー・ラ・ピエリエール
CHATEAU LA PIERRIERE 2007

今日のワイン 其の500

テディ・ベア・ミュージアムの館長さんからのもう1本の差し入れの赤は、ボルドーはサンテミリオン近くのコート・ド・カスティョンの赤。 このリージョンはCPの良さで売って居る地域だが、このボトルも将にそんな感じ。
エッジの色が、紫なんだか橙なんだか、不思議に見えるのは渦の暗さ故か。 何れにせよ、ダークガーネット。 ブーケもヘヴィな印象で、黒系の果実香とカカオが主体と為って居る。 口へ流し込むと、其程重くは無い。 結構ビターなのだが、タンニンと云うよりもカカオの苦さ見たいに思える。 ま、実際はタンニックって事なのだが。 メルロ6割で、CSとCFが2割づつと云うセパージュで、メルロの味わいが目立つ。 所謂、湿土とか杉皮とか云う奴… 其れにCSのカシスとかプラムとかが混ざる。 酸味も確りで、一方で甘味は薄い。 そうは云い乍も、何となく上手く纏め上げられて居り、バランスが良いので、飲み易いボトルだ。 悪くは無いのだが、何だか物足りないのは、熟成感だろう。 もう2,3年は待って遣った方が良さそうだ。

今日のワイン 其の5012010/12/13 21:28:20

シャトー ベルグラーヴ オー・メドック
CH. BELGRAVE HAUT-MEDOC 2006

今日のワイン 其の501

矢張、渦BBQキャンプ反省会で、ワインエキスパートのCさんが持って来られたボトル。 「美しい砂利の畑」と云う意味のワイナリーは、5級とは云えマイナーなイメージで「知る人ぞ知る」的だったのだが、漫画で扱われて以来、値段が上がって居るとか…迷惑は云い過ぎにしても、凄い影響力なんだな。 RP好みでは無い様だが、彼が良い点を付けると、もっと高騰しそうだ。 ワイナリーの場所はサン・ジュリアンの近くのサン・ローランで、ラグランジュの御隣(裏と云う表現も有る)。
グラスを照明に翳すと、少し紫を感じる深いガーネットカラー。 ブーケはブラックチェリーとプラムとスパイス…で「CSが49%、メルロ43%、CF4%、プティ ヴェルド4%」(異情報も有り:小生ももう少しCS度が高い様に感じる)と云う印象を裏切らない。 ミシェル・ロラン氏がコンサルティングして居るそうだが、彼御得意の熟成果実感が良く出て居る。
味わいはしっとりと深い印象で、インパクトの強く出るタイプでは無い。 何処かのホームページに「筋肉質で凝縮味があり、強靭なタンニンを持つ力強いスタイル」と有るが、とてもそうは思えないなぁ… 熟成感はブーケ程では無いみたいで、果実味の出方は穏やかで、酸味やタンニンとのバランスが良い。 少し落ち着いてからだと、柘榴の様な不思議な甘さが柔らかいコクの中から出て来て、ナイーブなイメージさえ出て来る。 アフターの引きはとても穏やかで長く、ゆっくり落ち着いた夏の宵に飲みたい1本。 此れは中々エレガントなボトルで、流石はCさん、御目が高い。