西尾中華そば 其の1442010/08/17 23:23:00

この日も週替わりの限定を頂こうと、霜降に参上。 この週は「地鶏と鯛煮干の冷や冷や~柚子の風味~」だ。 西尾さんは何かと忙しくて、中々厨房に立て無い見たいだ。 でも、小林さんが充分に其れを補って居る。 この日も小林さんに造って頂いたのだが、丁寧で綺麗な調理だ。 云うまいと思っても酷暑の東京。 打ち水もあっと云う間に乾いて仕舞うそうだ。 厨房の暑さは相当だろう。 (渋谷よりはマシ見たいだが)

西尾中華そば 其の144

この週は鯛ベースなので、最初に「鯛の御頭付」が饗されるが、此は最後の御楽しみにして、丼に掛る。 真ん中には、胡瓜と人参のタワーが有るのだが、勿体無くも其れを崩すと、中から出汁シャーベットとハーフカットの味玉が顔を出す。 西尾さんのアイデアだそうだが、面白い。 スープは確かに此迄のスープよりも濃いかも知れない。 流石に鯛は出汁が良く出るそうだ。 だが、濃くても嫌みに為らない。 素材の良さも有るのだろうが、技も巧みなのだ。 そして、人参がサッパリ感を、胡瓜がアッサリ感を醸し出す。 この野菜タワーは夏向きで良いね。 シャーベットが融けて行くとスープの冷たさが増すが、濃い味わいのスープなので、適切な味わいは維持される。 チャーシュウは鶏で、金曜日と土曜日の夜の塩味のスープで使って居るものだ。 成程、このスープにも鶏は使われて居るが、スープの味にマッチして居る。
別碗で御飯が少々饗される。 香味油と柚子(黄色)が乗せて有るのだが、此にスープを蓮華で掬って掛けて、御茶漬け様にして遣ると絶品と為る。 うん、柚子が効いて居て素敵だ。 御飯のボリュームからすると、スープに御飯を落とすのでは無く、御飯にスープを掛ける方が適切だと思うが… 柚子と云えば、小林さんが剥いて居るのは青柚子。 今は黄色柚子が手に入り難いそうだ。 最後に鯛の御頭付きを頬張るが、シニアには堅いので、スープに浸して柔らかくしたら味わいも増した。 鯛の眼は硬いので、頭だけは残して見た。 勿論、スープは完飲。 いや、毎週毎週、楽しめる御味に仕立て上がるものだと感服。 御馳走様でした。

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