今日のワイン 其の4542010/07/25 07:42:57

ジャン・ピエール・ムエックス ボルドー・スペリュール
Jean-Pierre Moueix Bordeaux Superieur 2005

今日のワイン 其の454

断酒解禁日の夜、渦の合同誕生会で頂いた3本目。 常連のK子さんが持って来て下さった。
LIBOURNE - GIRONDE と、エチケットに書かれて居る様に、ジャン・ピエール・ムエックスは、このリージョンの高名なネゴシアンで、右岸の功労者だ。 現在でも、「あの」ペトリュスの所有者(クリスチャン・ムエックス氏)でも有る。 そんなムエックスのリーズナブルなボトルとは、K子さんの眼力も確かだね。 2005年からこのシンプルなエチケットデザインに変わって居る。
色合いは濃いガーネットで、ムエックスのラインアップの中では最も「黒い」部類に属するだろう。 過日、クリスチャン・ムエックス氏が、「黒いワインは如何なものか、赤く美しいのが赤ワインだ」と云う趣旨の発言をされて居たのを、何処かで読んだ。 ブーケも其れに見合ってパワフルだが、メルローが3/4で残りが、カベルネ・ソーヴィニョン、では無くて、カベルネ・フランと云う事も有り、明るいレッドベリー系統の様だ。 2005年と云うとイメージが先行して仕舞うが、アルコール感が些か煩わしいが、確かに濃い味わいの割には飲み易さも有り、良く纏まった1本と云う印象だ。 先っちょとは云え、サン・テミリオンの上品さが感じられる。 一方で、タンニンは円く、酸味が大人しいので、Cさんには勧められない?

今日のワイン 其の4552010/07/25 09:01:33

ヒードラー ピノ・ノアール
Hiedler Pinot Noir 2005

今日のワイン 其の455

合同誕生日の4本目は、濃厚常連のTさんが持って来て下さった中の1本。 小生には、キアンティを用意して下さったと伺った(未だ渦のセラーで寝て居る筈、早く飲みたい)ので、RさんかN子ちゃん宛、と云う事だろうが、一杯(二杯、三杯?)頂いた。 Tさんも御贔屓にされて居るロックスオフ由来らしく、徹底したビオディナミのヴァイングート・ヒードラー(4代目はルードヴィッヒ・ヒードラー)、だよね。
オーストリアのピノか… フェルトリナー・シュピーゲルなら何処かで飲んだ? でも、ピノは初めてかも。
流石と云うか、少しくぐもったビオの特徴が出て居る液体だが、ピノ色の鮮やかさが損なわれて居る事は無い。 ブーケはやや還元香を有するが、チェリーを主体にして赤のベリーで一杯。 少し儚げな印象が、色っぽい。 そう思ってテイスティングする所為か、カラーよりも熟成感が高く。 此れはラズベリーと苺の甘さ由来だが、…酸味(少しヤクルト見たい)も爽快。 タンニンは軽く渋味は殆ど無いので、フットワークの良いピノと云うイメージだ。
贈主に見合わず、いや、御本人のキャラ其儘に「気持ちの良い」ボトルと書いて置こう。

今日のワイン 其の4562010/07/25 10:58:40

ドメーヌ サンタ デュック ジゴンダス
Domaine Santa Duc Gigondas 2006

今日のワイン 其の456

そろそろ、記憶が怪しく為る5本目。 テイスティングメモも曖昧で…(汗)。 何方が持って来て下さったのだろう…スミマセン。 でも、サンタ・デュックのジゴンダス、良いセレクションで有る。 小生の好きなリージョンのひとつ、コート・デュ・ローヌの村だが、「RPがサンタ・デュックをこの村のチャンピオンと呼んだ」と24ポで書いて居るネットショップが有る。 確かに「鳶の鷹」の代に為って、評判を取って居る様だ。
このヴィンテージのセパージュは、当然、グルナッシュが3/4を占め、シラーとムールヴェードルが各10%、残りの5%はサンソー。 当然の様に濃い紫にシフトしたカラーは、屹度ルビーベース。 ボトルからグラスに流れ込んで行く時から、スパイス香、果実香が溢れ出て、他のワインの香りを駆逐して行く。 RP好みと云って仕舞えば其迄だが、厚くて尖がった印象の全く無いタンニンと鷹揚な酸味が、ジャミー(ジャムっぽく)で熟成したブラックチェリーに溶け込む。 コーヒーだかココアだかを伴った柔らかさを弄る様に追い掛けると、粘度の更に高い深みに誘(いざな)われる。 少しスモーキーだが、紅茶の印象が長く続く余韻に引き留められて、次の一口に進むのがスローペースに為る。 珍しく?RP(91点)とイメージを共有出来た、かも?。 此れは小生にはコストパフォーマンスが嬉しいボトルだ。(頂いて置いてCP言及は失礼かも知れないが) ローヌの濃い奴が好きな小生とは、相性ピッタシだ。 先日、Cさんに頂いた「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」にもヴィンテージに依っては、近付けそうな逸品に思える。