今日のワイン 其の3992010/03/22 01:01:00

ドメーヌ・マンシア・ポンセ プイィ フュイッセ ラ・ロシュ
Domaine Manciat-Poncet Pouilly Fuisse La Roche 2006

久し振りに奥さんと二人の旅行で博多に遣って来た。 今回は行く先を絞り、廻ったのは「大宰府」だけ。 天満宮の総本社(北野天満宮と共に)だが、駅からの参道は、道真公も額に手を遣りそうな賑わいだ。 此は川崎大師や鶴岡八幡宮等の御店のノリと同じだ。 況してや、3連休の中日の晴天と有れば、人が繰り出さない筈が無い。 この俗っぽさも亦、今の大宰府天満宮なのだろう。 賽銭箱に至る行列は15分程。 正月の川崎大師に比べれば、どうって事は無い。 人を掻き分けたり、横入りして願掛けをしても、菅原さんが耳を傾けて呉れるとは思えないがねぇ… 日本語よりも、韓国語や中国語の方が多いのでは無いかと云う位だが、そんな中で「飛梅」とのツーショット、絵馬奉納等、恒例行事を済ませて、近くの光明禅寺へ。 熱々の梅ヶ枝餅を頬張って参道を外れる事、200m。 光明禅寺は嘘の様な静けさだ。 天満宮に御参りされた方の、千人にひとり位しか来ないのでは無いだろうか? 枯山水の石庭と苔生した庭は如何にもな風情が有り、縁側に座り込んで、樹々を渡る風の音と共にのんびり其れを眺めるのは、シニアカップルの楽しみだ。 駅迄の裏道は住宅街。 御祭でも有るのだろうか、梅を配った法被の皆さんが忙しそうだ。 この街は須らく「梅」がシンボルに為って居るが、中々の徹底振りで有る。

今日のワイン 其の399-1

観世音寺迄は流石にタクシーの世話に為ったが、万葉に謳われる古寺(フォトは鑑真に依って開かれた戒壇院)の鷹揚とした佇まいは、気持ちが安らぐ。 国宝の梵鐘が宝蔵に入らずに外に吊るして有るのは意外だったが、納められた沢山の仏像彫刻を見ると宗教の力と信仰の篤さが、小生の様な者にも伝わって来る。 何れも大迫力だが、特に十一面観音像と馬頭観音像は其の大きさも有って、只圧倒されるのみ。 歩いて数分の「大宰府政庁跡」は、だだっ広い。 其処に政庁の建物の大きさを偲ばせる礎石が残されて居る。 今は御近所の愛犬広場の様で、7分咲きの沢山の桜樹との対比が如何にも長閑で、心身がリフレッシュされる。 来て良かったなぁ…と、思いっ切りの伸び~。 小生にしては随分歩いたが、もう一頑張りして、都府楼前駅迄の15分の距離を制覇。 ヤレヤレとホテルに戻る。

今日のワイン 其の399-2

夕喰は随分検討した。 折角、博多迄来たのだから、フレンチやイタリアンでは無く、地元の喰材を頂きたい。 でも、余りにカジュアルな「親不孝」(そう云う「通り」が有る)が集まりそうな店は嫌だ。 中々決まらなかったのだが、奥さんがコンビニから持って来た「ホットペッパー」からピックアップしたのは、天神プラザホテルの「BASSIN(バサン)」 ホームページも格好良くて、此処に決めた。 其れに20%のディスカウントは大きい。 「ホットペッパー」って、東京では軽く見て一度も手にした事が無かったが、大いに見直した。
ベテランのタクシーは渋滞を掻き分ける様に走り、着いた店の1階は結婚式の二次会で大変な賑わいだ。 恐らく普段は静かな店内(其れを売りにもして居る)なのだろうが、2階席から吹き抜けを通して、其れを眺めて居ると、2ヶ月以上も前に為って仕舞った、娘達の結婚式や二次会を想い出す。 其れも亦、良し… 「クラシック・モダン」と銘打った和喰も、近郷の旬の喰材を使って調理されて居り、御洒落で美味しい。 此処、超御勧めします。 そして、何よりも、和喰なのにワインリストが整って居る。 200種類位はセラーに納めて有るとの事。

今日のワイン 其の399-3

そんな中から、奥さんの好みそうな白を1本。 セレクトしたのは、「プイイ フュイッセ」、ブルゴーニュはソーヌ・エ・ロワール県(山梨の姉妹県)の辛口の白だ。 マンシアは小さなドメーヌだが、リュット レゾネ(減農薬農法)で知られる。 比較的濃いカラーを満たしたグラスからは、仄かに甘いグァバやパイナップルの様なトロピカルフルーツのブーケが漂って来る。 口にすると思ったよりもライトな印象でミネラル感もそこそこ有る。 白のテイスティングに自信は無いのだが、もう少し、コンクなテイストを期待したし、甘い様で甘く無い…みたいな中途半端さも感じた。
今回は、大宰府スペシャルで「飛び梅」為らぬ、ワイン記事の「飛び番」して仕舞った。

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